わたくし気が向いた時にごくごくたまにマッサージを受けることがあります。
そこで言われるのが、、、、
「お客さん!!肩がちがちですね!こりゃ大変です。せめて週一で通わないといけませんね!!」
決まってそういうコメントをいただきます。
決まってそういうサジェストをされるということはもしかしたら本当に私の肩と背中はそういう状態なのかもしれません。
一方!もしかしたらそれは営業トークである可能性もあります。
それは頻繁に通わせるための営業トークです。
しかし、私に言わせたらそれはどちらでも良いことです。
というのは、セラピストがクライアントのネガティブな側面を強調すること自体が問題だ!
ということなのです。
それはどういうことなのか?というと、、、
こういうことです。
よしんば肩ががちがちに硬いことが現状の状態として真実であったとしても
それを強調することに何の価値も無いということです。
認知科学的に言うと、現状を認識すればするほどその現状を強化してしまう!という説があります。
ということは「肩ががちがちですよ!!」と意識させるということは
こっている肩の筋肉を固める方向にはたらく言葉であるのです。
要するに
体をゆるめてほぐして行くという目的には合致していないということになります。
クライアントから見たらセラピストは権威者です。
権威者?要するにえらい人ということです。
権威者に肩ガチガチですねっ!と言われたら
言われたクライアントは
「がーん!私はガチガチなんだっ!!」
と思ってしまうわけです。
すると、かわいそうなクライアントさんは心のなかで
「わたしは肩がガチガチなんだ!ガチガチなんだ!ガチガチなんだ!」
と無意識に繰り返すわけです。
これをネガティブなセルフトークといいます。
これが始まったらなかなか止められません。
するとそのセルフトーク(肩がちが)はその人のセルフイメージとして定着してしまいます。
ですから気をつけてください。
気軽に「あなたは~だよね!」と人に言わないほうが良いですよ。
その「~だよね!」の~が好ましいことならばまだしも、
マイナスな事ならば被害は甚大です。
そのネガティブな「あんた~だよね!」は十分に破壊的な呪いの言葉になりえるのです。
実は今までのセラピーのほとんどはそのようなコンセプトでした。
それはどのようなコンセプトだったかというと、、、
その人のマイナス面を指摘してそれを修正するように仕向ける、、、
というコンセプトだったのです。
しかしマイナス面を指摘すればするほどそマイナス面は強化されてしまうのです。
今までのカウンセリングというセラピーの手法はまさにマイナス面にフォーカスするものが主流でした。
どんなことに傷ついたのか
どんな事が不足だったのか
そんな人間関係が問題だったのか、、、、、と
しかしそれではかえって後ろ向きになるし泥沼にはまってしまうというのです。
それはどちらかというと過去に意識を向ける手法だからです。
ですからこれからのセラピーは
未来の望ましい自分の状態にフォーカスさせるということを中心にくみたててゆくべきでしょう。
過去に対するこだわりから
未来に対するこだわりにシフトチェンジするのです。