首の違和感があり、本人は首の骨がずれていると思っており、首の骨のズレが様々な不定愁訴の原因だと考えているクライアントAさんの話をしてきました。

Aさんは首の骨を調整するために様々な療法を受けて来られました。

しかしAさんの悩みは解決することがなかったのです。


フィシオエナジェティックではたとえクライアントが「首の骨が問題です。」と訴えて来ても、

首の骨の調整をするとは限りません。

クライアントの実感と実際の問題点は食い違うことがしばしばだからです。

だからあらゆる可能性に心を開いて事にあたねばなりません。


でもそれは治療家としては当然のことなのです。

クライアントの言う事を鵜呑みにするということは

治療家自身が診断しているというよりはクライアントに診断させているということになるでしょう。


さて首が一番の原因であるというAさんの本当の核心は何だったのでしょう。

フィシオエナジェティックならば即座に答えが出てきます。


Aさんの場合は首の骨などの体の構造的問題ではありませんでした。

実は彼女の問題の核心は消化酵素不足(特に胃酸とペプシン)とミネラル不足(特に亜鉛)

だったのです。


ここで注意しないといけない事は胃酸不足にもその原因があり

ミネラル不足のもその原因があるということを忘れてはいけないということです。

当然フィシオエナジェティックではその原因も的確に探し当てることができます。


Aさんには胃酸不足とミネラル不足の原因をさがしあてて、それらの問題に対処しつつ

問題解決まで必要な胃酸とペプシンと必須ミネラルを補充しました。


すると一週間もしないうちに首の違和感や頭ののぼせ感、頭重感、抑うつ、動悸、午前中の眠気などの不定愁訴は消失したのでした。


Aさん談 「こんなに体調がいいのは久しぶり、というか物ごころついて以降、今が一番調子がいいです。」


このように問題の本質、核心を誤ると治るものも治らないのです。

Aさんの場合は栄養素や代謝の問題である生体化学的な分野の問題が核心でした。


だからといってAさんが受けてきた手技療法などがダメだ、というわけではないので誤解のないように。

身体の構造的な問題が核心の人にはしっかり効きますので御安心ください。

要はその人の問題の核心がどこにあるかを知ることが重要だということです。


的確にその人の問題の本質、核心を明らかに出来れば回り道せずに最短距離で健康がもたらされるのです。

そのための技術がフィシオエナジェティックです。