こんにちは!

こちら、ご覧いただき

ありがとうございます!

 

韓国の首都ソウルを舞台に、

思春期ど真ん中の高校受験

を控えた4人の少女たちの

それぞれの物語です。

 

単なる学園ものではなく、

少女たちの日常を背景に

韓国社会を垣間見る事が

できる深い作品です。



 

作品名 『ミカンの味』

著 者 チョ・ナムジュ

翻 訳 矢島暁子

発刊日 2021年4月30日

 

 ポイントをざっくり4つに絞って

みました。

 

 

ポイント1

エリート育成と国の教育理念の

「平等と公平」のはざまで度々

変更される高校入試制度

 

なんと、日本の高校受験と違い

合否を決めるのは試験ではなく

内申書と面接である・・・と。

 

面接では学校名で主観などに

よる先入観が入らないように

制服でなく私服で試験を

受けというシステム。

 

軽くびっくりです。

 

お国が変わると常識も変わる

のは当然ですが、演出にして

はすごい…

といったところでしょうか…

 

 

ポイント2

進学のための引っ越しと

偽装転入

 

子どもの教育のためならより

有利な場所を求め、引っ越し

(移住)する家庭が多い。
 

韓国で実際に起こっている

不動産バブルは、子どもの

教育に適した場所であるか

どうかの基準が大きく影響

しており、需要と供給の

バランスが崩れ、高騰して

いく物件が多い。

 

韓国好きな人にはドラマ

などでもお馴染みですが、

居住地を聞くだけで経済力

や、資産力など値踏みされ

て、住所が1つのステイタス

になる。

というところにも焦点

が当てられています。

 

入試に伴う書類上の移転

登録は罰則規定が

あるのですが…

 

にも拘わらず、既得権益層

以外であっても子どもの教育

の為にはそこまでヤルのねビックリマーク

って思ってしましましたびっくり

 

 

 

 

 

ポイント3

日常でも普通にあるある

性差別意識

 

子ども同士のトラブルが

発生した際の、象徴的な

場面が描かれています。

 

両親が離婚し、母子家庭となり

母親が正規職として働くため

に祖母が同居し、女性だけで

暮らす家庭。

 

そのお宅へ一方的に、

相手方の父親がビール

手土産に…

 

「まあ、ここは男同士ビール

でも1杯やりながら腹を

割って話しましょう」と

訪問するシーン・・・

 

相手の事情はお構いなし。

無神経に乗り込む失礼

なオヤジ。

不躾なオヤジというのか、

なんと表現したらよいのか・・・

とにかく、

あり得ないですよねえー

 

出産などをきっかけに一度仕事を

辞めてしまたっら最後、正規職に

付けないどころか、食べていく

事もままならない社会構造も

浮き彫りにされています。

 


ポイント4

「仲間」との「連帯」感が

トレンド

 

思春期の仲間意識は気まぐれで

もろく、なんとも危ういものですが、

それぞれ目標は違えど、自分たち

の意思と相反する出来事には

「仲間」と共に「連帯」し励まし合い

ながらも抗って前進したい。

 

自分の個性を認めてもらう

ためにアピールしたり、

演出をして、共助する

姿がかわいらしくもあり

頼もしいです。

 

そんなちょっと青い、甘酸っぱい

ような感じが『ミカンの味』

というタイトルにピッタリですね!

 

少女たちがこれから先の人生を

自分なりに考え、前進しようと

もがき、成長痛を伴う姿に希望

を感じるのではないでしょうか。

 

 

 

コロナ禍を過ごし、その中で

模索しながら過ごした皆んな〜

 

自分の想いを乗せて大空に

羽ばたいてくださいね〜音譜

 

今日はミカン色をテーマに

したいと思いますが、青いミカン

オレンジ色のミカン

 

 

 

 

 

美味しいミカンの待ち遠しい

季節になりましたね。

 

ここまで読んでいただき

ありがとうございましたニコニコ