こんにちは!

自分が生まれた場所、

国、時代背景と、

ちょっと立ち止まって

考えてみる。

そんな1冊をご紹介

させていただきます。

 


【今日の本】

「白い船」

ユン フミョン 著

東峰 直子  訳

 


 



韓半島の民族を大切にする

人々のお話です。

実際に作者が体験したことに

基づいて綴られています。

 

 




飢餓や、植民地化した

圧力や権力から逃れる

ように中央アジアから

極東ロシアへと

流れ流れた多くの

朝鮮人たち・・・

 



単なる移動、

引っ越しではなく

住み慣れたところを離れる。

 



それは、もう、

他にどうしようも

なく生きる道を求めて

発つという事を

意味する・・・



かつて韓半島では日本語、

中央アジアではロシア語が

強制された。故国は母国語を

取り戻したが、高麗語はもう

消え去ろうとしている」

 



忘れないでいるためにまだ

幼い少年が中央アジアの中心

のひなげしの咲く野原で、

「アンニョンハシムニカ‼」と

母語を叫び、問う。

 



「アンニョン」の漢字表記は

「案寧」。案寧ですか?

ご無事ですか?という意味。

 



歴史に翻弄されたかつての

同胞(高麗人)が発する我が

祖国の言葉が著作者の心と

魂を揺るがす・・・

 



遥か遠い異国の地で、

民族主義が強い国に

住む人たちが深刻になる

のも無理はない。

 


それは・・・

 



いつ、何がきっかけで

異変がおき、社会が

揺れ動き、生計を立てる

事が難しくなり、命まで

危険にさらされるように

なるかもしれない状況

が迫ってくるかもしれ

ないから・・・

 



広大な土地がひたすら

陸続きに拡がり、草原と

木々の間を抜けて想像の

中にある神秘的で美しい

光景を求めて進む・・・



 

新しい世界・・・

山奥にある湖に浮かぶ

「白い船」・・・

 


平和と心の安息をが

見つかるかもしれない

かすかな期待も寄せて・・・

 



作者は何を見つけた

んだろう。

 



【感想】

私たち日本人は幸いに

戦争から守られ、長い

時間、平和と安らぎに

満ちた恵まれた民族です。

 

ウクライナ、ロシア問題も

それ以前の中東での戦争

等もどこか遠い国での

出来事として眺めていた

幸せな民族です。

 

その、ありがたい状況に

一矢報いるような、作品でした。

 

枕を高くして眠る。

当たり前ですが、本当は

とんでもなくありがたい

ことなんですねニコニコ

 

コロナで外国との行き来も

以前のように簡単では

ないこの頃。

 

今だから、心は自由に

好きな時、好きな場所

に飛んでいけるのでは?

 

本当の気持ちに

向き合えると

思いませんか?

 

まだ見ぬ世界をいつか

訪ねてみよう!

 



今日は「白い船」なので、

当たり前ですが白色を

今日の気持ちにします。

 

ここまで読んでいただき

ありがとうございました!