こんにちは!

空気が読めない人…って

あなたの周りにもいますか?

 

悪い人じゃないんだけど・・・

ちょっとアレね・・・って

感じでハブられてたり…

唖然とされたり…

でも、本人はいたって平気

なんですよ…ね。

 

 

【今日の本】

「コンビニ人間」 

 村田沙耶香 作

 第155回芥川賞受賞 作品



 

 

 子供の頃からどこか人と違うだけ

ではなく、ドン引きされる主人公。

親兄弟だけでなく、学生時代も周り

からはギョッとされ続け、家族は

将来を案じ、治そうと手を尽くすも

そのまま大人になってコンビニで

18年間アルバイトを続けている。

 



コンビニという場所には…

誰にでも適応できる単純明快な

マニュアルがある。おかげで全てが

うまくマッチしていく。

(はまっていく感じ・・・)


コンビニという計算され

尽くした世界は…

キャパが、懐が深いのだろうか⁈

外国人店員さんを今やコンビニ

で見かけても違和感すら

なくなりつつありますし…






「なんで結婚しないの?」

「なんでいつまでもアルバイトなの?」

って言われるたびにそれのどこが、

いけないのか?異常なのか?

当の本人は現状で満足なんですが…
 


そんな日常に突然、白羽さんという

一風変わった男性が、バイトとして

入ってきたところから風向きに変化が…


住所不定の白羽さんを実験的に⁈

なんとなく自分と似たような肩書き

という事で居候として家に住まわせた

ところ、愛のない偽装結婚!?まで

企てられるというアブナイ状況へ…びっくり

 

同棲により周囲の反応が急変はてなマーク

し、想定外の流れに戸惑うも…


それはそれでおかしくもあり、

また、ほのぼのとした光景もありで

家族についても、深く考えさせ

られます。



 

【感想】

完全なパラサイトの白羽さんに、

このまま搾取されてしまうのかはてなマーク

真剣に心配しました。

ですが、心配をよそにやっぱり

コンビニ人間はどこまでいっても

コンビニ人間だったので、

最後はちょっと安心しましたウインク


この白羽さんが私の中では、俳優の

阿部 寛さんをクロスオーバー

させてしまうという、なんとも

コミカルちっくな人物でした。

読まれた方はどうでしたか?

(ドラマの見過ぎでしょうか⁈)


 

男尊女卑の定義が飛び出したり、

常識とは?普通についての深掘り。

さらに、発達障害者との共存。


混沌とした中で自身を新たに

見いだすところなどなど、

改めて考えさせられたお話でした。

 

さて、文中より

〇「普通の人間っていうのはね、

 普通じゃない人間を裁判する

 のが趣味なんですよ。」


〇「正常な世界はとても強引だから、

 異物は静かに削除される。

 まっとうでない人間は処理

 されていく。」


〇「コンビニに居続けるには

 『店員』になるしかないん

   ですよ。

  制服着て、マニュアル通り

  に振る舞うこと。

  普通の人間という皮をかぶって

  そのマニュアル通りに

  振る舞えば、追い出される

  ことも邪魔者扱いされる

  こともない。」

 

◎コロナによってさらに常識や、

何が正しいのか?など、

あらゆる価値観や思考が露呈し

何でもアリな今ですが、

主人公が最後に自分自身

を見つけたように、冷静に

「観照」

という言葉どおり、移り行く

世の中を見つめたいものです。



長くなりましたが、ここまで

読んでいただきありがとう

ございました。

 

今日の色はあなたはどんな色を

想像しますか?

私は今日は高貴な紫式部の

ような紫色で締めくくります。

 

今日もありがとうございました。