こんにちは!

 

こちらご覧いただきありがとうございます。

 

実は、11月に韓国文学BOOKレビュー

コンテストに応募してからというものの

燃え尽き症候群みたいになっていました!!照れ

 

何かに挑戦する事は久しくなかったので、

すごく新鮮だったのですが、実力を

顧みず頑張りすぎてしまいました!爆  笑

 

いきなり私事で失礼いたしましたが、

今日はこちら↓を

ご紹介させていただきます!

 

 

『灰の劇場』

恩田 陸  作

河出書房新社 / 352ページ

2021年2月17日 発売


 

人はどんな時に「絶望」するの

だろう…

 


大きな「絶望」とまでいかなくて

他人から見れば、ほんのささい

そんなことで??…

みたいな類の小さな「絶望」は

巷には数えきれない

あふれかえっている。

 

人は、何にその時、「絶望」を

感じて命まで落として

しまうのか・・・

 

「1942年4月29日。

ゴールデンウィークの始まる

その日、東京都西多摩郡奥多摩町

の橋の上から40代半ばの中年女性が飛び込み死亡した。

2人は大学の同級であり、一緒に

住んでいた。」

 

新聞の小さな三面記事を見つけた

作家は、その女性2人をモデルに

仕立てた構想から小説をリアルに

仕上げていきます。

 

さらに、その小説がやがて演劇として舞台上演されていく様子と、

プロセスが、想像の世界と現実を

クロスオーバーしていき、死生観について問いかけてくるような

独特な空気感が感じられます。

 

本の中での「0」 は恩田さん

自身ではないかとも思える作家

の想い。


「1」 はその小説の中の2人の

女性の話。


「(1)」はその小説が原作と

なった舞台上演を通しての話。

 

(これが早くわかればかなりスムーズに

読めると思います。)

 

 

〇舞台での上演場面では様々な年代の

 女性が登場しますがこの時、共通

 アイテムに白い服が使われていました。

 

 脱線しますが、白い服で想像したのが、

 何故か?綿のワンピースでした。

 

 

 風を孕みどこにでも飛んでいけそうな

 そんな自由なイメージを想像してみて

 くださいね!

 そしてハラハラと舞い落ちるモノが

 過ごした日々と時間を回想させます…

 


果たして、現実と虚構は融合

していくのか?

 

また、生と死の境界線

どこにひくのか?

 

時空を超えたところ

何があるのか?

 

最後まで目が離せない

ストーリーでした。

 

恩田 陸 プロフィール

1964年 10月生まれ 

宮城県出身 早稲田大学教育学部卒。

「夜のピクニック」で吉川英治文学賞新人賞、

「中庭の出来事」で山本周五郎賞、

「蜂蜜と遠雷」で直木賞、本屋大賞を受賞。

様々なタイプの作品を発表する人気作家。



 

【 感想 】

初めは全く構成がわからず、理解に苦しみ「0」、「1」、「(1)」の意味も後半まで

わからずで、かなり苦戦しました。


この作品は好き、嫌いが

ハッキリ分かれるだろうな

など、思いました。

 

途中、視界が開けたように

わかりだすと霧が明けた

ような感じになって、

読み込ませるところは、さすが

恩田さんならではと圧巻でした。

 

最後まで歪み続けるカオスな

ところと、恩田ワールド

楽しんでくださいね。

 

 

2月はもうすぐ春が届きそうですが、

まだまだ、冬の空は灰色の日もありますね。

 

今日の気分は、皆さんは何色ですか?

雪空だったりする日には、冬の空の

グレーを選んでみました。

 

明日の空気は春色が近いかな?

 

ブログを読んでいただきありがとう

ございました。

 

今週も気分を上げていきましょう!