こんばんは、今日もこちらをご覧いただき

ありがとうございますウインク

 

いきなりですが、本題に入ります!

 

花田 菜々子 さん作

『出会い系サイトで70人と

実際に会ってその人に合い

そうな本をすすめまくった

1年間のこと』  

出版社:河出書房新社

 

を紹介せてくださいね!

 

 

 

 

 

【あらすじ】

作者自身が、結婚生活を一旦離れ、

自身が一体何者なのかを見つける

ために飛び込んだ「出会い系サイト」!

 

そこで、出会った様々な人と交わり、

作者自身の得意分野である幅広い読書量と

ビレッジバンガードでの店長時代の

知識と経験を活かし、もがき苦しみながらも

自分自身に足りない何かを徐々に見つけ、

再生していく実際のお話。

 

途中、作者が抱える離婚問題は、

ささっと片付き、答えの出る問題では

ないために、すぐに現実の世界に

引き戻されてしまう始末。

 

沈み込むような世界の中で、

新たな発見をしたり、

活路を見いだしながら

現実を行ったり来たり…


最終的に、誰かの大きな

力となって、強く変わっていく

様子が描かれています。

 

 

〈私見〉

実際にガムシャラに、盲目的に人と会って

いくその姿はまるで「武者修行!」

こんな「出会い系サイト」なら自分も

登録してみたい!

と興味深々に初めは思ったものの

いやいや、なかなかツワモノぞろいで

好奇心だけで、続ける事はなんとも

大変だろうと・・・

 

時折、人によっては

「ああー

私の人生、もう、終わったかも。。。」

 

こんな、経験のある人は結構いると

思うのですが、この作者の生の声で、

 

「心をひたすら摩耗していく宿無し生活」

「自分で自分をかわいそうに思うような

人生を生きるのは嫌だ」

 

という体験には、とても響くものがあり、

過去の体験がむくむくと蘇って、

激しく共感する部分がいくつかありました。

 

決して男女交際に溺れるストーリーでは

ないので、違う期待をした人には、

はずれかもしれませんが。

 

窮地に陥った時に振り返り、


「なんて、狭い人生・・・」

「もっと、知らない世界を知りたい。

広い世界に出て、新しい自分になって

元気になりたい」


って思うのはなにも

若い人だけではないはず…

 

文中から・・・


『向き合うべきことに向き合わずに、

楽しい事だけやって逃げてるだけ

だろ、こんなの。

と、自分の声が後ろから追いかけてくる。』

 


『それは、黒いシミのように心の中に

広がり心の中に流れていた楽しい

音楽を消していく。

またにぎやかな世界にするためには、

詰め込んで、詰め込んで楽しいことの

濃度を上げていくしかない。

上から塗りつぶすように楽しさを

積み上げていく。』

 

この2つの文章はまさに

天才的!というか、あまりにも

的を得すぎていて、私に鋭く

突き刺さりました!

 

そして・・・

本当にリセットしようと思った時に

『逃げ道がなかったらどうやって

生きていける』のだろう・・・

 


作者の切ない声が自分の中からも

湧き出すような錯覚を抱きます。

 

弱い自分を認め逃げてもいいと思うんです。

時が来たらまた、立ち直ることができるから

そんな時がきっと来ると思うから…



読書を介し、知らない誰かの力となり

そっと寄り添い、人様のお役に立つ様子が

本当に素敵で、理想的でもあり、

魅力的でした。

 


自分のためだけではなく、

誰かのためにも生きる力となること。

 

いい本に出合えて感謝です!


 

「最後に独り言・・・」

結構、刺激的!びっくり!!というかインパクト大な

タイトルに実のところ、新発売時に

店頭で平積みになっていた時は

何となく気おくれが…


手に取る事をちょっと

ためらっていました・・・

 

で、何年も経って再び出会った時は、

おおー!!

早速、読んでみよう!

となるので、やっぱり時を経る・・・と

いうことは面白いですね。

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

 

いつも問いかけていますが、

何色にするのか?

は、あなた自身・・・

今日の気分は浅黄色で

終えたいと思います。

 

今日もありがとうございましたクラッカーニコニコ