先日試合会場でトレーナーをしていると学生が相談に来ました
サーブを打つと肩が痛いんです
スライスサーブは少し痛い
でもサーブの種類を変えると打つ時に肩の痛い場所が違う
テニス選手がフラットサーブとスライスサーブを打つ際に感じる肩の痛みは、異なる筋肉群の使用やサーブの技術の問題もあります
サービス動作は肩関節に大きな負担をかけるため、肩の痛みはテニスプレイヤーにとって一般的な問題です。
フラットサーブとスライスサーブを打つ際に感じる肩の痛みに対するリハビリの評価項目、予想される損傷している筋肉、および可動域制限について解説します
有松トレーナーの評価項目
痛みの評価: 痛みの発生時期、痛みの種類(鋭い、痛む、引っ張られる感じなど)、痛みの場所を特定します。
可動域の評価: 肩関節の可動域を検査し、正常範囲と比較して制限があるかどうかを評価します。特に、屈曲、伸展、内旋、外旋の動きをチェックします。
筋力評価: 痛みのある肩と健康な肩の筋力を比較します。特に、回旋筋腱板の筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の筋力を評価します。
筋緊張の評価: 筋緊張や筋硬結の有無を評価します。肩周囲の筋肉、特に三角筋、僧帽筋、胸筋などの筋緊張をチェックします。
姿勢評価: プレイヤーの姿勢を評価し、肩の問題に影響を与えている可能性のある不良姿勢を特定します。
予想される損傷している筋肉
フラットサーブ時の痛み: フラットサーブは大きな力とスピードを要求するため、棘上筋や棘下筋(回旋筋腱板の一部)に過剰な負荷がかかる可能性があります。これにより、これらの筋肉や腱に炎症や微小損傷が生じることが予想されます。
スライスサーブ時の痛み: スライスサーブでは外旋と前腕のプロネーションが強調されるため、小円筋や肩甲下筋(回旋筋腱板の一部)にストレスがかかります。また、肩の外旋動作に関わる筋肉に過負荷がかかることがあります。
可動域制限
フラットサーブ: 屈曲や伸展の動作で可動域制限が見られることがあります。特に、サーブの際に腕を完全に挙げる(屈曲)動作に影響を受ける可能性があります。
スライスサーブ: 外旋の可動域制限が主な問題となることがあります。サーブ動作での肩の外旋が十分に行えない場合、効果的なスライスサーブを打つことが難しくなります。
選手のケア
可動域を改善するエクササイズ: 特に制限されている動きに焦点を当てたストレッチングやモビリティ向上のためのエクササイズを行います。
筋力を強化するトレーニング: 特に弱まっている筋肉群をターゲットとした筋力トレーニングを行います。回旋筋腱板や肩周囲の筋肉の強化が重要です。
どこに行っても良くならない場合は一度相談してください
テニス選手のサーブ時の肩の痛みに対して試合復帰できるようケアを担当させてもらいます