エンジンオイルの粘度について
点検をして交換の必要性が出てきたら、オイルを買わなければなりません。
ほとんどの人はこの時に純正のオイルのグレードと同じものを買えばいいと思います。
車についている説明書の最後の方に、エンジンオイルの純正グレードが書いてあります。
オイルを買う上で見るところは主に3つあります。
① 粘度を示す記号 〇〇W-〇〇
② グレードを表す SN GF-4 など
③ .化学合成油か 部分合成油か 鉱物油か
- l 粘度(SAE自動車技術者協会)
数値例 「10W-30」 「0W-20」
エンジンオイルの最低液体温度と粘度を表す。
ウインターグレード W - サマーグレード
最低温度を表す 粘度を表す
ウインターグレード…これはエンジンオイルがどのくらいの温度で固まってしまうかを表しており、主に自分の地域の気温によって決定する。
サマーグレード…これはオイルの粘度を表している。オイルは高温になれば柔らかくなり低温になれば硬くなる。高温になり柔らかくなりすぎると油膜が切れてエンジンの焼き付けを起こす。逆にエンジンオイルが固すぎると、エンジンの動きの妨げになる。
低粘度(5W、10Wなど)ほど始動性が良く、高粘度(30、40、50など)なほど高速回転時、つまり高温時に、油膜が切れないので、高速性能にすぐれています。
② エンジンオイルのグレードについて
API規格(米国石油協会(API)
アメリカ自動車技術者協会(SAE)
アメリカ材料試験協会(ASTM)の三者が定める規格です)
S□ ←(A.B.C.E.F.G.H.J.L.M.N)
右に行くほど高グレード
ILSAC規格(日米自動車工業会)…API規格+省燃費性能の考慮
GF-□ ←(1.2.3.4.5.)
右に行くほど高グレード
※GF-1グレードがAPI規格のSHに相当する GF-4の表示があれば、さらに安心
SN規格
API規格の最新グレード
JASO規格
DL-1 クリーンディーゼル車等に対応。
③ ベースオイル選定
オイル粘度の性質を一言でいうと「高温時の粘度を硬くすると保護性能は上がり、柔らかくすると燃費がよくなる」ということになります。
しかしその一方で、粘度を硬くすることで燃費は悪化、柔らかくすることで高回転時の保護性能は落ちてしまうというデメリットも。
では燃費はそのままで高温時の保護性能を上げるにはどうしたらいいでしょうか?
この場合、粘度はメーカーの推奨そのままに、ベースオイルを化学合成油にすることで解決します。
ベースオイルとは、エンジンオイルとして使用されることを前提に作られたオイルで、保護性能の高さ以外にも、オイルが劣化しにくくその性能が長期間維持されるなどの長所があります。
ベースオイルの種類は ①化学合成油 ②部分合成油 ③鉱物油の3種類です。粘度を変えても変えなくても保護性能を上げたい場合は化学合成油をオススメします。
1.化学合成油
潤滑に最適とされるオイルを分子化した後、化学的に合成したベースオイルです。 高性能なベースオイルとして知られ、エンジン洗浄と車の環境を考えた添加剤が合成されています。 一方で価格は高いため、しっかりと車の環境を整えたい人向きのベースオイルといえるでしょう。不純物が含まれていないため、潤滑性能が高く、劣化しにくいためレース車両はほとんどこれを使っているそうです。
2.部分合成油
鉱物油に水素化精製油または化学合成油を20~30%混ぜ合わせたベースオイルです。 他にパートシンセティック、シンセティックテクノロジーなどとも呼ばれています。 基本的な性能は備え持っており、値段もそこまで高価ではありませんが、化学合成油に比べると耐熱性の面で劣ってしまうのが特徴です。
3.鉱物油
他のオイルに比べて価格の安い、原油から不純物を取り除くことで精製されたベースオイルです。 ただ、値段が安い分劣化は早く、酸化もしやすいため、高品質なものを求める場合にはおすすめできません。 品質よりも価格を重視したい場合にうってつけのオイルといえます。
