本  森のはずれで | あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

あしたうさぎ の 散歩日和 ー と 衣食住、ときどき好きな事。ー

旧タイトル
あしたうさぎの朝ごはん ー野菜ごはん、ときどき、好きなこと。ー

足りないものを補い身体を整える朝ごはん・・・の事を書いていたけど、2020年から以外の事を書く機会が増えました。写真の著作権は放棄していません。ご使用ご希望の際はご相談下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月。

 

図書館のサイトのマイページ。

 

長く「お気に入り」ページに

 

保存したままだった本を

 

借りて読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

初めまして、の

 

小野正嗣さんの本。

 

 

日曜美術館、や

 

100分de名著、での

 

お話を聞いていて、

 

 

その

 

謙虚な語り口や、姿勢に、

 

時に鋭い視線に、

 

 

この人の紡ぐ物語を

 

読んでみたい、と。

 

 

(また余談。100分で名著、で

 

 伊集院光さんが、か弱い女性と

 

 強い男の両方を演じる必要のある

 

 落語家さんが繊細さと強さを両方

 

 持っている・・・けどそれは小説家

 

 も同じかなあ・・なんて言ってた。

 

 ヘミングウェイのシリーズ初回にて。)

 

 

 

 

 



本は言葉から。


言葉は何から?


 

 

すみません。

 

例の如く借りたのは

 

 

満足するのを

 

確信した本。

 

 

もちろん

 

タイトルも決め手。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『  森のはずれで 』

 

 

 

主人公の奥さんは

 

果たして

 

実在するのかしないのか。

 

 

曖昧な存在の彼女の口から

 

私と同じように

 

 

住宅地の視線は?

 

浴室からジャングルのような

 

東のベランダの緑が見たい。

 

 

そんな言葉が

 

飛び出したりはしないか?

 

 




なんてね。



 

 

 

 

 

 

私も選ぶよ。

 

 

森の中より

 

森のはずれ。

 

 

 

 

 

 

最初は

 

そこで暮らしていたのに

 

人間は理由あって

 

森から這い出した。

 

 

 

それくらい森は


困難だったり、恐ろしかったり、


するでしょう?


 

 

 

 

 

 

 

ちなみに

 

100分de名著では、

 

感銘を受けた回(シリーズ)を

 

小野正嗣さんが解説されている

 

という事実でまず、

 

 

この方自身の書く本を読みたい

 

と、思った。

 

 

 

 

 

 

なのにそれが

 

どんな本のシリーズだったのか、

 

どんなお話をされたのか、

 

全く記憶にないという


(慌てて調べたら、


 『燃え上がる緑の木』の


 シリーズでした。そうそう!)

 

 

のは内緒にしたい話。

 

 

 

 

 

それくらい記憶力がとほほ。

 

その状態の私が言うのも、

 

だけど

 

期待を軽く超えた。

 

 

 

良かった。

 

純文学でした。


(そうだろう、と思って


 お気に入りに入れたのよー。)

 

 

安心。1番好きです。

 

 



小野さんの本を

 

読み続けたいと思います。


他の本も順に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装丁の

 

蝸牛の集団で這う絵には

 

白く抜ける体に感じる純粋さと、

 

その事かつ個体差のない事からは


不気味さも。


(これは物語に出てくる


 あの一団を彷彿とさせるから


 人間をも表しているのよね、


 きっと。)

 

 

 

森のように見える緑色も

 

 

細胞壁がひとつひとつ

 

透けて見えるの

 

だとしたら

 

それは

 

 

草や森では無く

 

蝸牛の小さな身体が

 

大きく見せている

 

だけの1枚の葉、



なのかな。





 

 

 

 

 

 

 

 

(ミニ薔薇のドーラ。10月15日)

 

 

 

 

 

 

 

 


ベランダ。

 

 

10月。

 

この秋、ミニ薔薇が元気。

 

日当たりの一番いい場所で。

 

 

 

 

マリーゴールドと同様に

 

室内(居間)からは見えない

 

この場所は、大きな人の森。

 

 




 

 

(9月。大きな人の右後ろにミニ薔薇。

 左後ろにマリーゴールド。植え替えを

 待つ他の鉢も並べたから狭そうな日。

 うちの森は小さいね。)

 

 


 

 

 

森は木から


木は葉から。