- 特等添乗員αの難事件III (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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僕が好きな作家、松岡圭祐さんの『特等添乗員αの難事件Ⅲ』読了。雑学が盛り込まれていて為になるし、ライトな文体なので読みやすい。
添乗員、浅倉絢奈が主人公。ラテラルシンキング(水平思考)が得意。今作では絢奈の恋人、壱条那沖にスキャンダルが発生する。彼は官僚であり、スキャンダルは命取り。絢奈がラテラルシンキングで如何に事件を解決してゆくかが読みどころ。
ラテラルシンキングってのは、ロジカルシンキング(論理的思考/垂直思考)と逆の発想方法。既成概念にとらわれない直感的な発想だ。
おいらはロジカルシンキングの方が得意だが、閃き力も割とある。だけどこうやって文章を書いている時には論理的に考えがち。もっと大胆な発想をしたいなあ。
スキャンダル、権力、捏造。
こういったものがテーマに描かれている作品。マスメディアに流れるニュースはスッと受け入れられないものが多いよね。真実と異なる報道がなされても、メディアは騒ぐことをやめず、大衆は捻じ曲げられたメディア色に染まってく。
真っ白なキャンバスに、メディアが黒いインクを一滴垂らす。メディアはそれを顕微鏡で拡大し、紙面に真っ黒な写真を掲載する。
真っ白なキャンバスに、メディアが黒いインクを一滴垂らしただけ。大衆が目にするのは、真っ黒なキャンバス。
真っ白なキャンバスの持ち主は、慌てて黒いインクをこすり取ろうとする。しかしこのインクはしつこくて、こすれば手が汚れ、インクはキャンバスを更に汚す。
メディアは叫ぶ。手が汚れているぞ。
最後に残るのは、グレーのキャンバス。
元は真っ白なキャンバス。
こんな茶番が繰り返されてきた。
騒ぎを盛り上げれば、メディアは儲かる。
儲けるためには、騒ぎを盛り上げればいい。
騒ぎがなけりゃ、騒ぎを生み出せばいい。
それがメディアの仕事じゃないだろう。
疑問を感じるニュースはたくさん。
論理的に考えて、おいらはそう思った。
Q. ラテラルシンキングの問題
あなたは300円もっています。120円のジュースを買った時、お釣りはいくら?
答えは次の記事で発表するかも。(しろよ)
ではでは、アイラブユーぜよ!ζ( ̄l_ ̄ §ζ
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富田君にこんなことしてほしい!ってリクエストがあればどうぞ(/・ω・)/