小さなころはよく家族旅行に行ってました
だけれど、たぶん最後の家族旅行の時
私だけ置いていかれたんです
その頃の私は…というか
妹が産まれたころから毒にとって
①兄 ②妹 ③も④なく
私は鬱陶しいだけの存在だったので
ある日、父母兄妹が出かける準備をしていました
ですが、私だけ祖母とふたり留守番でした
車酔いするからとか、車が狭いからとか
もっともらしい言い訳と
すぐに帰るからという言葉を残して
私だけが連れて行ってもらえませんでした
その日、たまたまなのか
祖母が連絡したからなのか
叔母がやって来きました
すぐ帰ってくると言った家族は
1泊の予定だったらしく
叔母は自分の家に連れ帰り
お泊りさせてくれました
私は毒ではなく
この優しい叔母の家の子に
どうして産まれなかったのだろう…
不細工で、バカで、反抗的な娘が嫌いだったんでしょうね
それでも子どもは母親が大好きなんですよ
大好きだから好かれたいと一生懸命で
そのうち、母親に嫌われない術を身に付け
高校生の頃には仲良し…のように見えたでしょう
嫌われたくないという呪いは
ずっとずっと続きました
呪いが溶け始めたのはここ15年くらいです
私のことが大嫌いだった毒
あのね、今は私があんたの事大嫌いだよ
いっそ4んでくれたらスッキリする
いつもそう思っているよ
笑っちゃうのがさ~
一番大好きだった兄にも嫌われてる毒
ざまぁ~だよ
あと、毒の言いなりに私を置いていった父
沢山世話になったけれど
やっぱり、あの日置いていかれたこと
一生、許さないから