渡里地区コミュニティプランづくり | .

渡里地区コミュニティプランづくり

今日は、渡里地区コミュニティプラン実行委員会にお招きいただき、
深谷ディレクターと、六期生の渋谷くんと3人で出席してきました。

もともと、僕が前々から抱いていた疑問を、大学の集まりがあるごとに言っていたら、
先日よのな科の授業を担当してくださった、茨城大学の伊藤先生が、
渡里地区のコミュニティプランづくりに携わっているということでご紹介いただきました。

 

今回で2回目の会合ですが、第1回目は渡里地区での取り組みを棚卸しし、
話し合っていく優先順位を決めていったようです。

今回は、その中でも優先順位の高いものから議題にあがっており、
台渡里の渡里湧水を保全する取組みや町内会・子ども会の加入をどう増やすか
渡里ふれあい祭りや昔遊びをどう盛り上げるか、が中心でした。

自分たちが経験した子ども会の話なども持ち出しながら
今の茨城大学生の取組みも紹介しつつ、にぎやかな会に。
また、地域が大学生の関わりに期待していることや、
すでに、地元と関係性があり定期的に活動しているサークルがあったりと
集まりに行ってみないとわからないこともありました。

渡里地区ではないけど、昨年夏から始まった、双葉台地区の学習支援は理想的な形で、
新興住宅と公営住宅が混在する地域であり、家庭の経済格差と合わせて学力格差が大きく
この課題に対して、夏休みに、茨城大学生たちが子どもたちへの学習支援をしています。
茨城大学生の力を地域につなげていく素敵な取り組みだと思っています。誇りです。

 


話が渡里地区からそれましたが、今後、
学生たちとのさらなる関係づくりや、シェアハウスなどの話題もあるようなので
これからの参加が楽しみになる会合でした。

この渡里地区コミュニティプラン実行委員会には、
ぜひ茨城大学生をはじめとして、学生たちにどんどん参加していただきたいので
興味がある方がいましたら、ぜひ一緒に行きませんか。
あしたの学校にご一報ください。

  ⇒ http://www.ashitanogakkou.jp/contact



さて、話は変わりますが・・・

茨城大学はここ数年、研究の一環でもあり、学生の教育の場でもある地域活動を
アクティブラーニング、やPBLと称して行っています。
学生が地域に足を運び、地域の課題に対して計画的・主体的に取り組む学習で
「課題解決学習」とも呼ばれています。

茨城大学では特に、
常陸太田市や大洗町との関係性が強く、多くの学生が関わっています。
一方で、大学が所在する文京や、学生が多く住んでいて、生活の大半を過ごす
上水戸・袴塚・堀町・渡里町などでは、地域と学生、地域と大学の関わりが薄く
目立った取り組みがありませんでした。

学生の街、という点では、生活の中に地域が溶け込んでいるので、
問題がないと言えば問題はありませんが・・・・
地域には学生と一緒に何かやりたい、学生の力に期待している
という人たちがいるのに、単に接点がないだけで
何も生まれていないだけなのではないかという仮説がずっと頭にありました。

この地区で商売をする方からすれば、学生がいる、大学があるのはありがたい
ということなのでしょうけど、それは商売をしている一部の人たちに限られているので
地域コミュニティや幼稚園、小中学校などは学生たちが関わる機会があまりありません。
学部やゼミ、サークルによっては、従来から継続的な関わりを持っているところもありますが、
個人で何かしようと思うと、その窓口やパイプが少ないというのもありますし、
大学で情報を手に入れることが難しいというのもあります。


昔から、
茨城大学は、地方大学ではなく、「地域大学」だとずっと思っていて、
地域のために、地域の人たちと関わり、地域で学生を育てる、
学生とともに地域がそだっていく、そして学生時代を過ごした街が第二の故郷になる。
水戸はそんな街でありたいと思っています。
常磐大学や通学圏でもある茨城キリスト教大学、茨城女子短期大学も同じです。

茨城大学に関していえば、
まずは大学の所在する文京を中心とした、上水戸から渡里までの範囲で
多くの学生が地域と接点を持ち、活躍していくこと。
その先に、茨城県内に多くの学生を排出し、地元雇用を生み出して
地域に貢献していくこと、それが地域大学である茨城大学の役目でもあります。


また、新しい学長になり、
茨城という枠を飛び出して、グローバルに活躍する人材を育てていくことも課題に挙げられ
広い視野を持って世界で活躍し、その知恵と経験とネットワークを10年後でも20年後でも
茨城に戻ってきて還元していけるような、そんな地域と学生との細く長い関係性が
これから育まれて行くことと思います。そう期待したいです。
秋田県の国際教養大学のように、山奥の大学なのに人気が高く
大手の上場企業が採用しにくる、グローバル人材が沢山生まれる大学も理想ですが・・・


ますます、茨城大学が地域の人材育成・排出をリードしていく大学になるために
これからどんどん学生と地域を結ぶあしたの学校で在りたいと思った次第です。