◆27日石見神楽の伝承内容を検討する委員会が開かれました。この委員会は5月24日に始まり今日で4回目となり、これまでの中間とりまとめが報告されました。舞の演目や社中では、映像記録の保存、後継者の育成、神楽社中への支援など、神楽産業とものづくり技術では、神楽道具の文化財指定、保管とその展示、技術後継者の育成など、石見神楽への市民の理解と誇りでは、知る・学ぶ・舞いの場提供、拠点施設の整備、情報の発信などとまとめられています。

 

◆また、行政への調査研究及び専門職員の配置、石見神楽を推進する団体の創設なども述べられています。石見神楽は出雲神楽から大元神楽へ、そして石見神楽へと伝播し進化し、浜田は石見神楽の発祥のまちであるとされ、浜田から江の川沿いを上り、芸北神楽に備中神楽に伝わったとされ、芸北神楽から広島神楽、広島新舞へと変遷しました。これらは相互に伝播と進化を繰り返し、その神楽により地域により社中によりそれぞれ独自の道を歩んでいます。

 

◆石見神楽は東から大田、邑智、浜田江津、益田鹿足の大きく4つに分けられるとされています。ここは広域の市町でどう連携するのか、独自性は大事にしつつも、神楽情報を分かりやすく発信する、興味ある人観る人の輪が広がるような戦略が必要です。また島根県は出雲大社があり、神在り月があり、神話の国として打ち出しており、神話は出雲神楽の隠岐神楽の石見神楽の底流に流れており、その歴史文化、情報の発信などオール島根で取り組む課題です。