◆2日浜田市議会が終わりました。が、首をかしげる出来事がありました。議会は委員会中心主義で委員会で実質的な審議を行い、そこで賛否を諮り本会議では形式的な賛否を採ることとされています。ところが今日の議会では、委員会で賛成多数で採択された請願が、本会議では委員会に差し戻し議論をすることとなり、これでは委員会中心主義がないがしろにされたことになります。請願の内容は、学校給食に精製塩ではなく自然塩を使ってほしいというもので、自然塩はミネラルが多く含まれ子どもの成長にとって大切である、というものです。

 

◆説明では自然塩の購入費は年間130万円、精製塩では4万円余りで実に30倍の値段の開きがあります。この値段の開きはあるものの、請願者の思い子どもの成長を願うところから賛成多数で賛成したところです。値段を見て自然塩に反対するとの意見はありましたが、賛成と反対がはっきりしており、差し戻されこれからどう議論を収束するのか不透明です。何より議会は市民の思いに寄り添い、それが実現できるよう任を果たすべきで、値段の問題などはその時その場にならないと判断できず、自然塩を使う使わないは市長の判断で仕事です。値段に惑わされ市民の願いに寄り添わない、議会にならないことを願うばかりです。