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■8日「動けば雷電の如く」公演の準備会が行われました。これは、劇団はぐるま座が12月16日三隅町で公演するための打ち合わせで、団員の方から紙芝居を上演していただきました(写真)。ところで9年前にも浜田公演が行われ、そのときに記したものがありましたので紹介します。

■『なぜ?あらすじが県西部(浜田藩)にかかわりが深いこと、明治維新で時代が大きく変わることがいまの平成の世に似ていること、そこに民衆の立ち上がりがあること、などに何か興味が湧きます。あらすじは高杉晋作と明治維新革命を題材とするもので、徳川幕藩体制が行き詰った幕末、高杉晋作は士農工商身分を問わない奇兵隊を結成し(1865年)、幕府との戦いに決起するもこれに対する賛否ある中、遂に藩論を統一し第2次長州戦争石州口の戦いへと進みます。

■実は長州の決起と浜田とは縁が深く、吉田松陰や高杉晋作を藩として支援したのが周布政之助という家老ら。周布氏といえば周布鳶巣城の城主で関ヶ原の戦いの後、西軍として敗れた毛利氏について益田氏とともに萩へ移り、幕末まで毛利氏に仕えました。石州口の戦いは、村田蔵六(大村益次郎)率いる長州軍が益田、三隅へと進み、周布川を挟んでの攻防で決するのが1866年のことです。

■幕末日本は大きく揺れ動き、ペリーの黒船来航、外国との不平等条約、そのしわ寄せが農民や町民に押しつけられ、民衆の不満はピークに達します。そのころの江戸、大河ドラマ「篤姫」徳川家定が将軍となったのが1853年、明治維新は1868年。時代は下り平成の世、金融危機に端を発した不況と雇用不安、政権交代が取りざたされる政治の不安定、何か通じるものがあると考えるのは考えすぎでしょうか。』これは、平成21年に記したものです。高杉晋作辞世の句「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」・・・いまの時代にどう重ねるか?