なぜバラの水あげはうまくいかないのか?
私の持論です。
長持ちさせようと固いつぼみのバラを買ってもなかなか水あげないし、咲かない。
水あげさせよう、咲かせようとして水切りしても効果は。。。ないと私は思います。
(導管ってことなんだろうけど、水切りの根拠がよくわからない。もう根から切られているから。)
なので、花屋さんで売ってるバラを買ってきたら、すぐに水落ちすると考えたほうが良いです。
(長持ちする、必ず咲くとは思わないという意味で)
なぜそういう見解に達したかというと・・・
バラを水に浸けていて、水あげしなかったバラをほとんど見てないんですよ。
市場から来たバラの荷浸けの際、
1箱に100本のバラとして10箱分(1000本)を水につけて、上がらないのはあって2~3本。
(100本ならたいがいゼロ)※市場からきた荷=花を水につける作業を荷浸けと言う
根から切り離され、水につく一番最初は、ほぼ100%水があがる。(喉が渇いているからね)
その状態のバラをそのままお買い上げなら、それは長持ちすると思います。
だけど、キーパー掃除をしたり、花束やアレンジでいただいたりした場合、
何度も切ったり、水から切り離されたりするので、水を吸い上げる力が弱いんです。
農家で根から切り離される 1回目切られる 水から離される 1回目
市場で買われ、荷浸け 2回目切りもどし 水を吸える
水が完全に上がった状態で店頭へ。。
この時仮に花束で売れれば 3回目切られる 水から離される 2回目
売れるまでに1回キーパー掃除があれば1回きり戻されるので、4回切られる。
家について花瓶に入れるので5回目の切りもどし。水があがらなければまた切るから6回目。
水から2回も離されて、5回も切り戻されたら、いくらなんでも疲れちゃいます。
お花は生きていますから・・・。
おまけに、茎が長いと、花まで水が届かない。そこまでの力が残されていないんです。
※だから、花首で水につけるとシャキーンとする。(お湯でもね)
だから、なかなか水あげがされないのです。
物理的な意味だけじゃなく、お花が高いのは(以前にも記事にしましたが)
植物の一番美しく、生命力に溢れている時期を私たち人間がもらっているからなんですね。
目にも美しく、香りに酔い、脳を刺激=元気に、そして美しくなれるんです。
このお花の生命力を借りて、心の満足度を上げていきたいですよね。
その【心】こそがキレイの本質だから。。。