どうも明日ホームの麻田です
以前お伝えした記事に続き「より高く貸せる間取り」の実例をお示しします。
今回は1Kで限られた㎡数の場合で、よく悩む「トイレを独立させるか否か」という点です。
<↑イメージ写真>
上記の左のような間取りをビフォーだとして、右のようにトイレと洗面所スペースを同じにすることで部屋をより広くする事が出来ます。
【アフター①の解説】
独立トイレを無くして洗面台部分のトイレを移動させました。それにより洗面台もコンパクトなタイプに変更しています。これにより洋室が6帖⇒7帖に広くなりました。
6帖は規格として一般的な為、競合もたくさんある広さです。1帖広くなることで1歩リード出来る事がメリットだと思います。
【アフター②の解説】
アフタ-①と同様に独立トイレを無くして洗面台部分のトイレを移動させました。それにより洗面台もコンパクトなタイプに変更しています。そしてさらにキッチン側の冷蔵庫を置くスペースを省きました。
これにより同じ㎡数なのに洋室が6帖⇒8帖と2帖も広くなりました軽いマジックを起こした感じです。笑
もちろんキッチン側に冷蔵庫が無いとNG、という人も中にはいますので「帯に短しにたすきに長し」ではありますが、限られたスペースの中でより人気の間取りを作っていくという観点で考えてみました。
①、②いずれもビフォーよりも高く貸せる可能性は高くなりますテーマは「受けの広さ」です。より多くの人にアリかどうか。それをテーマに取捨選択を繰り返すイメージです。
前回のように間取り変更をするのが一番効果が分かりやすいですが、今回のように室内スペースの交通整理を行う事でより高く貸すことが出来るケースがありますので、新築でどのような間取りにしたら良いか、などじっくりと考えてみて下さい。
収納をどのくらい広くすべきか、キッチンの大きさや、各設備のグレードなどなど悩みは非常に多くなりますが、あくまで「より高く貸せるか否か」という一貫したポリシーで臨むことをお勧め致します。
【最後に】
もちろん一番重要なタイミングは「新築時」です。新築時であれば間取り図に創意工夫を加える事が可能だからです。中古だとしてもリフォーム前提で古い物件をご購入されるケースなどで参考にして頂けるかと思います。
今後も新築物件は建ち続けます。それと同じペースで取り壊しが進めばよいですが、再建築不可の問題や旧法と新法の違いから建坪が狭くなってしまったりする事もあり、新築のペースと比べて、取り壊しが進んでいない印象が強く、市場にどんどん物件が増え続ける傾向にあります。
そんな背景の中で他の物件では無く、自分の物件を選んでもらうためには、可能な限りの不断の努力、創意工夫が必要になってくると思います。多角的に様々な角度から物事を見てご判断されることをお勧め致します。
ではまたm(_ _)m