迎えた精密検査当日。
正直私は、主治医の先生の「この子は聞こえる子だと思う」という言葉を
かなり信じていたと思います。
なので、この検査はそれを確定させるための確認作業のような感覚でした。
しかし結果は異なりました。
検査後、診察室にて告げられたのは
「中等度の難聴があるね。これくらいだと補聴器をしたほうが良い。」
という内容でした。
かなりショックでした。
医師から「聞こえるだろう」と言われていただけに。
しばらく放心状態でしたが、そんな状態も束の間。
翌日から早急に補聴器を作成すべく、役所や業者を訪問するなどバタバタと動き回りました。
補聴器を作成する一方で、やはり「難聴児育児」についてしっかりと向き合わなければいけない、と思い直しました。
インターネットで調べたり、保健所に問い合わせをして、私はろう学校に辿り着きました。