娘の死後、育休が終わったので元々働いていた職場で再度働き始めました。

 

ただ働くぶんには良かったのですが、以下の会話を飽きるほどしました。

 

「あれ、お久しぶりです。もう復帰されたんですね。お子さん保育園ですか?」

「いや、実は病気で亡くなりまして・・・」

「えっ・・・」

 

皆さん良い方ばかりなので、気を遣わせるような会話になってしまい、なんだか申し訳ない気持ちになっていました。

ですが、嘘をつくわけにもいきません。

 

ある程度上司には事情を周知しておいて欲しかったのですが、私のプライバシーを守ってくれたのでしょう。

娘が死んだことを自分で説明するのはとても辛いです。

ですが、そこで私が泣いたり辛そうにすると、良かれと思って声をかけてくれた方にさらに気を遣わせてしまうことになるので、極力普通のトーンで話しました。

これは本当にいろんなところで聞かれます。

驚くことに、病院や区役所などでも何度か同じ会話をしました。

 

この会話にも慣れてしまった自分がいるのも悲しいです。

「えっ」の後に「気を遣わせてしまってすみません」と相手をフォローしなければいけないのも疲れます。

 

そして何より、私は大好きな可愛い娘の話ができないことに歯痒さを感じていました。

娘が亡くなったと分かると、その話題はもうなくなります。私は娘の話をする場所がほとんどありませんでした。

どんなに可愛い子だったのかを誰にも話せないのです。

それは死後数年経った今でも変わりません。

 

可愛い娘がいたことを誰かに遠慮せずに話してみたいのです。

 

 

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