ブログで娘が可愛い、可愛いと頻繁に書いている私ですが、最初から100%そういう気持ちがあったわけではありませんでした。
可愛くないと思ったことはありません。
ただ出産後すぐにNICUへ移動し、面会以外は離れて生活しているため、「この子が本当に自分の娘なのか、、」となんだか他人事のような気持ちを持っていました。
面会に行くと、看護師さんたちは
「ママ、体に触ってあげて。ママが来たから穏やかな顔をしているよ。」
など様々な声をかけてくれます。
きっと私が感じているこの感覚は珍しいものではないのかもしれません。
私が娘に対してもっと愛着・愛情を感じられるように働きかけてくれているのがとても伝わってきました。
ただ私の中である一つの思いが常にありました。
「娘をこれ以上好きになりたくない。」
おそらく1年以内に娘の命は尽きるでしょう。
自分にとって大好きで一番大切な物を失うのは怖すぎる。
それを失ってしまったら、自分はその後どうなってしまうのだろう。
その後の人生、廃人のようになってしまうのではないか。
だとしたら、もうこれ以上娘への愛情を抱かないでいた方が、楽なのではないか。
そんなことを考えていたことがありました。
ただそれは無理なことでした。
娘が大好きなかけがえの無い存在になるのに、そう時間はかかりませんでした。
今なら分かります。
娘を好きにならない方が楽だという気持ちは、正しくはありませんでした。
娘が可愛くて大好きで、そんな娘と一緒に過ごせた時間や思い出が今の私を穏やかにさせてくれます。
最愛の娘を亡くしてしまった、私もいなくなりたい、と思ったことは一度もありません。
産まれてきてくれてありがとう。
あんなに可愛い子を抱っこできるなんて、なんて素敵な人生の瞬間だったんだろう。
亡くなった直後の悲しみが落ち着いた今はそういう気持ちの方が大きいです。