『京子熱愛発覚!?お相手は抱かれたい男No1のマネージャー!?』
人気タレントで女優としても活躍中の京子(18)が男性と都内の高級レストランで食事をする姿がキャッチされた。
お相手は京子が所属するLMEの先輩俳優であり、抱かれたい男No1の呼び名を欲しいままにしている敦賀蓮のマネージャーの社氏(27)である。
京子と社氏の年の差は9歳と離れてはいるが、終始和やか且つ楽しそうな雰囲気は、そんな事が気にならない程とてもお似合いの恋人同士のようだった。
京子と敦賀蓮が仲のいい先輩後輩であることは業界では有名な話である。今回の報道は可愛い後輩と信頼するマネージャーの為に彼が2人の仲を取り持ったの結果ではないだろうか。だとするとこの初々しい二人の恋の行方は敦賀蓮が握っているのかもしれない。
この世に神はいない
今世紀最大に痛む胃と大量の冷や汗流しながら社が抱いた感想はこれに尽きた。
俺は前世でとんでもない罪でも犯してしまったのだろうか。
社倖一として生を受けて27年。堅実に生きてきた筈だ。蓮と出会ってからは蓮が仕事に専念できるようにサポートをしてきたし、蓮とキョーコちゃんの恋を応援してきた。それはもう全力で!
それなのにこの仕打ちはもう前世にとんでもないツケがあるとしか思えない。
……今、俺の前には例の週刊誌を持った蓮がいる。無駄にキュラキュラした笑顔のくせに目だけがBJとかいうトンデモ仕様の。
「この雑誌、随分と面白い記事が載ってますね?社さん。」
「……違うんだ…蓮。」
「年の差を感じさせないお似合いの恋人同士……いつ俺が最上さんと社さんの仲を取り持ったんですかね?」
笑顔のまま闇の国の蓮さんが俺の前に姿を現わす。
ちょっと待て。本当に待て。断じて違う。
「蓮、これには訳があってだな・・・・・・お前が思っているようなことは「当たり前でしょう!!」
「・・・・・・は?」
「社さんと最上さんがここに書かれているような関係じゃないのは知っていますよ。どうせ俺の事で社さんが最上さんに頼み事でもしていたんでしょう。でも、許せないものは許せないんですよ!」
「確かにそうだけど、じゃあお前何で怒ってるんだよ!」
本当に何が気に入らないんだ!
確かに今回キョーコちゃんと件のレストランには行った。でもそれは蓮に有名レストランのカリスマシェフ役のオファーが来たため、料理上手なキョーコちゃんに蓮の料理指導をお願いするためだ。あの写真は大体こんな感じの料理をそれらしく見えるようにしたいとメニューを指して頼んだあとキョーコちゃんと蓮の話題で盛り上がっていたときに撮られたものだ。
俺とキョーコちゃんの仲を疑っているわけでもなく、2人でレストランに行った理由も分かってるくせに何で闇の国のお方やBJを召喚して俺に凄んでくるんだよ!
「・・・・・・のに・・・」
「・・・・・・は?」
「俺だって最上さんと何度も食事くらい行ってるのに何で社さんなんですか!普通俺でしょう!?レストランどころか俺のマンションにだって最上さんは出入りしてるのに・・・何ならお泊まりだってしたことあるのに・・・・・・俺とは仲の良い先輩後輩、俺の事で頼み事をしていた社さんはお似合いの恋人同士だなんて!世の中間違ってる!」
・・・・・・なるほど。言いたいことは分かった。キョーコちゃんと自分ではなく俺がお似合いの恋人同士と表現されたことがとんでもなく悔しかったんだな。
好きな子と他の奴がお似合いだなんて書かれたら腹が立つよな。わかるぞ、その気持ちは。だがな・・・蓮・・・・・・
俺に不満タラタラぶつけていびるより先にキョーコちゃんに告白して早く恋人の立ち位置を手に入れろよ!!!
社倖一渾身のツッコミは担当俳優には届かず、社本人の心の中だけに響き渡り消えた。
END
社さんの苦労話。蓮さんは社さんを信頼してるからキョーコとの仲は疑わないけどムカつくもんはムカつくし悔しいことこの上ないから社さんに愚痴りまくります。
