食事摂取基準2025(厚労省)
今回の変更のキーワードは、各栄養素の摂取基準について、骨粗鬆症とフレイルにも言及されていること。
骨を丈夫にさせるためにビタミンDやカルシウムの話を私たちはよくしますが、摂取基準に掲載できるほどエビデンスが確かでないので表には載っていないという衝撃(大げさ)
なので、骨粗鬆症の人や予備軍の人は医師に処方されてビタミン剤を飲むのはいいけれど、個人の判断やトレーナーなどがサプリメントを勧めるのはあまり良くなくて、食事で補うように誘導すべきなんだそう。
また、ビタミンなどの微量栄養素については、普通に食事をしている分には過剰摂取は心配することはないけれど、サプリメントを取っている人は本当に気をつけなきゃだめなこと。
耐容上限がない栄養素については、どれだけとっても問題ないんじゃなくて、値を示すだけのエビデンスがないので記載してないだけだから気をつけること。
そしてプロテインについても通常の運動であればなるべく食品から摂る、それは腎臓への負担が懸念されるから。
最後にナトリウム。日本人はWHOの推奨量5g程度を遥かに超えて10gくらい取っちゃっているので、ちょっとやそっとのスポーツなら(たぶんフィットネスクラブくらいの)わざわざ塩を入れたスポーツドリンクなんて取る必要ないこと。
などなど、摂取基準設定の背景をよくお聞きしてきました。
圧倒的に足りてないのは食物繊維らしいので、それだけは意識した食事した方がいいみたいですね。
私たち、足りない方にばかり意識が向いてあれこれ取りたがるけど、大体が過剰で、ほんと普通にちゃんと食事してれば何も問題ないんだなということが分かりました。
一年に一度のこの機会は非常にありがたく、授業だけでなく今後の指導や講演などにも生かして行きたいと思います。