成功するって、あなたにとって、どんな意味があるでしょうか?


今日は、自分が1位になったときのリアルな経験を書いてみようと思います。


大した1位話じゃないけど、「景色が変わる」ことに関しての例なので、自分の「景色」が変わった話として書きます。


よく、「頂上から見る景色はさぞすばらしいだろう」というような比喩で語られることがあります。



結論を書くと、登山などでない限り、物理的な「眺め」が変わるわけではありません。



でも、確実に、そして、明らかに「変わる」ものがあります。

そして、その瞬間を一度体験すると、もう元の景色には戻りたくなくなる。



🟨本の出版が決まったころの話🟨

わたしにはずっと憧れていた「本を出す」という夢がありました。

学生時代から、ずっとです。
でも、それが現実になるまでには、すごく時間がかかりました。


で、いざ出版が決まったとき、担当の編集者から他の著者を紹介してもらえたんです。

当時のわたしは、まだ何者にもなれていない気分だったので、すでに本を出している人たちを見上げるような思いでした。
本を出すことが決まったとは言え、まだ出していない。紹介されながら、卑屈な気分だったのが正直な感覚です。


スポーツで言うなら、レギュラーか補欠か。


担当の編集者さんが、何人かの著者にわたしを紹介するたびに、周りの反応は、なんとなく「当たり障りない」感じでした。「あー、そうですか」って笑顔で言いながらも、なんとなく「あんまり売れなさそうだな」って思われている、という空気は伝わってくる。


ただし、わたしには確信がありました。思われているほど売れない本ではない、と。


その後、先に本を出した知人がいて、書店で待ち合わせししました。その人の本が売ってある前で。

その知人が自分の本を棚から取り出して見せてくれたとき、正直、ものすごくうらやましくて、半分は悔しい気持ちで、早く自分も同じステージに立ちたい。
すぐ目の前にいるのに、この人はずいぶん遠い(高い)ところにいる。


会っている間中、肩身の狭い思いでした。


帰って、執筆に力を入れたのは言うまでもありません。


当時、本を出す人たちは、Amazon総合ランキング1位を取るキャンペーンをやっていました。この人たちは、メルマガ発行部数5万とか10万とかの猛者たちばかり。


かたやわたしは、5000。明らかに、担当の編集者も、格下に見ている感はありました。


本ができる1ヶ月前から、予約受付のキャンペーンの準備に入り、予告を始める。無料レポートをプレゼントする企画で、当時自分のメルマガ読者5000人に加え、他のメルマガ発行者に協力を頼んで、合計約3万人くらいになる予定でした。


編集者からこう言われました。


「いやー、厳しいですよ。せめて最低でも10万人には告知しないと。それでも、一瞬1位取れるかどうかくらいですよ」


でも、わたしには勝算があったんです。

自分のメルマガ読者は、かなり「濃い層」でした。普段から熱いメッセージを送っていたので、一般のメルマガ読者とは、質が違う。そういう感触がありました。


ようやく、本の原稿を書き終え(→めちゃくちゃしんどかった)、疲れ切った状態で、キャンペーン予告開始。そうして、いよいよ、Amazon「予約受付」開始のキャンペーンスタートのメルマガを出す。


すると予約が続々入り、パソコン画面のAmazonランキングがみるみる上がっていく。11位、9位、8位、7位…。


続々注文が入る。しばらくして、担当の編集者から、電話が入る。

「おめでとうございます! 1500部、増刷が決まりました!」


聞けば、Amazonの担当者から出版社に連絡が入ったそうです。


「追加で1200部お願いします! いったい何をやったんですか!?」

興奮ぎみにそう言われたらしいのです。
わたしは、内心、ニヤリとしました。


さらに告知のメルマガを出す。
ランクはゆっくりたけど、着実にあがる。


そして、ついに2位に!1位は、強敵「ハリー・ポッター」(シリーズの何番目か)。


そこから動かない。
待てどくらせど、何度も何度もランキングページをリロードして、チェックして、ビクともしない。


やっぱり、1位は、メルマガ読者数が少なかったか?
それとも、「ハリー・ポッター」が強大なのか?
一作目じゃないから、譲ってくれてもいいものを。しかも、本国イギリスじゃないし。

などと思いながらも、2位から動かない。


疲れ果てて、夜、寝ようとしたとき。
 

寝ようとしつつ、期待をしながら、またチェック。

すると、「ハリー・ポッター」を抜いて、1位になってました!


「よっしゃーっ!!」


驚きと歓びで、何度も何度もページを読み込み直して、パソコン画面のスクショを撮りました。
まだ、スマホなどない時代です。


眠るのが惜しくて、不安で、起きたら、1位の座を奪われているんじゃないか、と、起きていたかったものの、疲れもあって、寝ることに。


昼近くまで寝ていました。目が覚めて、ハッと、パソコン机に駆け寄り、慌てて画面を見ると…。


まだ1位!


ありがとう!! まだ1位でいてくれたんだ…


しばらくして、休日だというのに、担当の編集者から電話が。


「おめでとうございます! 」と嬉しそうな声。「いろいろ、失礼しました…」と、「謝罪」の声。
(戦友みたいなものなので、深刻なものではない)


担当の編集者が、休日に自宅から電話をかけてくるなんて、初めてのことでした。

その後、24時間、1位をキープ。


後日、編集者さんにお祝いの夕飯をご馳走になりました。カウンターで並んで座り、編集者さんがお酒を飲んで、カウンターのご主人に、隣に座る私の肩を抱き抱えるようにして言ったんです。


「この人は、日本一の人なんですよ〜」
酔って顔を赤らめながら、嬉しそうに言われる。


あの感情の起伏が大きくない人が、こんな顔するんだ、と思いました。



🟨景色が変わった日🟨

本を出すと、たいていの著者はやると思いますが、書店に自分の本の確認に行く。
わたしも何度も行きました。
書店に行って、自分の本が並んでいるコーナーを見る。


3ヶ月ほど前、先に本を出した知人と待ち合わせをした同じ書店。コーナーこそ違え、同じフロアのわりと近く。
同じ空間を歩いているけど、あの頃の自分とは確実に違う世界。


「あっち側」と「こっち側」。


いま、自分は、あのとき「あっち側」と感じていた「こっち側」の世界にいる!


あのときの自分が、まだ幼い自分のようにすら思える。
中学生が小学生を、高校生が中学生を、大学生が高校生を見るような感じ。


物理的な景色は、何も変わっていない。
同じ書店で、同じフロア。


でも、「意識の視点」が確実に違う!


その後、一度だけ、私の本を立ち読みして、そのまま買ってくれたお客さんに遭遇したことがありました。


声をかけたい気持ちをグッとこらめて、近くで見てました。担当の編集者さんも、自分が担当した本が書店で買われるのを一度だけ見たことがある、と。




🟨終わりに🟨

人生で、何度か、こういう「景色が変わる瞬間」を経験しました。

「成功」の定義は人それぞれだと思います。わたしが、何度もチャレンジしたくなり、そのたびに、「景色」が変わる経験をし、人生を振り返っても、「宝物」のように、燦然と輝く思い出が、なんとも言えず、しあわせな感じ(本当に心臓の辺りが優しい温かさに満たされる感触)を覚えます。


いま、この記事を書きながら、久々にあの頃を思い出し、しあわせなひとときだったとしみじみ感じています。


もちろん、元には戻れないし、戻りたくもない。



あなたは、どうでしょう?同じような経験は?

あるなら、どれくらい前のことですか?


あなたがもし「まだ見たことのない景色」を見てみたいと思うなら、チャレンジしかない。



このまま、妥協して人生を終えるのか?
それとも、まだ見ぬ「景色」を見る冒険に出かけるのか?



それは、あなたの「心」が知っています。



ともに、「まだ見ぬ景色」を見に行こう、友よ!