足尾歴史館その後② | 足尾鉱毒事件自由討論会

足尾歴史館その後②

今回は、足尾歴史館・館長の長井一雄さんから最近来たお便りを紹介します。


幸い、初期の段階では想像もしなかった5000名近くの方が入館され、当事者の私たちが驚いているくらいです。特に教育者、専門分野の方々、学校関係者、地方自治体関係者等、歴史館を目的に来られる方が多く、本当に中身が濃くなって来たと毎日毎日充実感でいっぱいです。


入館される時は公害の原点の町だとか、はげ山ばかりと思っていたとか、どこかで、かすかに知った知識しかもっていない方々、また、知識はあったけれど、これだけ、江戸、明治、昭和と活躍し、日本の近代化に大きく貢献したとは思わなかった。又、公害防止にこれほどの資金と人材と技術を投入したとはぜんぜん知らなかった。「本当にすごい」「びっくり」「発想をまったく考え直さなくては」と多くの方が言って感動され、帰っていただくこと、とてもうれしいし、ありがたいし、頑張っている事、とても大事だと思う毎日です。


12月から3月の4ヶ月は水が凍ってしまい使えない為休館しますが、フィールドワーク(HPで募集)とか勉強会などは続けていきます。又18年4月からの新しい展示物もこれから大変な作業をして準備して行こうと思っています。3年かけて全国から来られる人たちに私たちの意志、意見を伝え、今迄とまったく違った角度で見てもらえ、理解していただけるよう努力していこうと思っています


前にも書きましたが、この郷土資料館は、足尾町が運営しているのではなく、長井さんたち住民有志が設立し、説明やガイドもボランティアで行っています。ですから、必要資金は、自分たちで調達しなければなりません。「足尾歴史館友の会」という支援のための組織がありますので、どうか会員になって資金的な援助をしていただきたいと思います。
個人会員は一口2,000円ですが、送金方法は、前回紹介した同館のホームページにリンクすればわかります。