こんにちは。
福岡で足・靴・インソールの相談を受けている「あしのふくだ」です。
普段のスニーカーでは何ともない。
でも、サッカーやラグビーのスパイクを履くと足裏が痛くなる。
そんなことはありませんか?
こういう場合、
「自分の足が悪いのかな?」
と考えるかもしれません。
でも、普段の靴では問題なく、スパイクを履いたときだけ痛いのであれば、まずスパイク特有の環境も考えてみてください。
スパイクにはスタッドがあり、ソールも普段履きとはかなり違います。
実際に、サッカーシューズではランニングシューズより足裏の一部に高い圧がかかることが報告されています。
今回は、スパイクを履くと足裏が痛くなるときに、何を確認すればいいのかを書いてみます。
まず「足裏のどこが痛いか」を確認してください
一言で「足裏が痛い」といっても、場所はいろいろあります。
親指の付け根。
小指側。
足裏の真ん中。
かかと。
指の付け根全体。
まずは、どこが痛いのかを確認してください。
スパイクを脱いだあとに、指で押してみるのも分かりやすいです。
そして、できればスパイクの裏も見てみてください。
痛い場所の真下や近くにスタッドがないでしょうか。
もちろん、
「スタッドの位置と同じだから、それが原因」
と簡単には決められません。
ただ、サッカーでは走るだけでなく、切り返し、ジャンプ、着地などさまざまな動きをします。
動きによって足裏へかかる圧の場所も変化することが研究されています。
だから私は、足だけではなく、
どこが痛いのか
どんな動きで痛いのか
スパイクのどこにスタッドがあるのか
まで一緒に見ます。
スパイクは普段の靴より足裏に負担がかかることがあります
普段履いているスニーカーとスパイクを比べると、靴底の作りはかなり違います。
ランニングシューズなら、比較的厚いクッション材が使われているものがあります。
一方、スパイクは地面をしっかり捉える必要があるため、ソールが薄かったり硬かったり、さらにその下にスタッドがあります。
実際にプロサッカー選手を対象にした研究では、ランニングシューズと比べてサッカースパイクを履いたときに、
足の外側中央。
親指の付け根。
第4・第5中足骨頭付近。
親指。
などで足底圧が高くなっていました。
また、スタッドの形によっても、足裏のどこに圧がかかりやすいかが変わることが報告されています。
だから、
「普段の靴では平気なのに、スパイクだけ痛い」
ということ自体は不思議ではありません。
足だけではなく、スパイク側も確認する必要があります。
サイズが合っていても、スパイクの中で足が動いていることがあります
次に確認したいのがフィットです。
スパイクは、
「少しきついくらいがいい」
と考えて、かなりタイトに履いている人もいます。
でも、前足部が強く圧迫されていれば、その状態で走ったり切り返したりするので負担が大きくなります。
逆に、大きすぎるスパイクも問題になることがあります。
靴の中で足が前後に動けば、踏み込むたびに足の位置が変わります。
その結果、特定の場所へ繰り返し負担がかかることも考えられます。
確認してほしいのは、
指先が強く当たっていないか。
小指側がパンパンになっていないか。
かかとが浮いていないか。
切り返したときに足が靴の中で横へ動かないか。
というところです。
スパイクは「サイズ表記が合っている」だけではなく、実際の競技動作をしたときに足がどう収まっているかが大切です。
インソールは「厚くすれば痛くなくなる」とは限りません
足裏が痛いと、
「もっとクッションの厚いインソールを入れればいい」
と思うかもしれません。
実際、若いサッカー選手を対象に、衝撃吸収用インソールを使用した研究では、人工芝でのトレーニング後の圧痛感受性について良い変化が報告されています。
ただし、
厚ければ厚いほどいい
という話ではありません。
スパイクの中は、もともと余裕が少ないことがあります。
そこに分厚いインソールを入れると、
足の位置が高くなる。
甲がきつくなる。
指の上が当たる。
かかとの収まりが悪くなる。
といった別の問題が出ることがあります。
そのため、スパイク用のインソールを考えるときは、クッションだけを見るのではなく、
スパイクの中にどれくらい余裕があるのか。
どこに圧が集中しているのか。
足をどこで支えるのか。
どの部分の圧を逃がしたいのか。
まで考えます。
必要であれば、痛みが出る場所に合わせてクッション材の厚さや硬さを調整します。
競技用の靴なので、
クッションを増やすことと、スパイク内のフィットを崩さないこと
の両方が大切です。
スパイクを変えても痛いなら、足そのものも確認してください
特定のスパイクだけで痛くなるなら、まず靴を確認する価値があります。
でも、
別のスパイクでも同じところが痛い。
普段の靴でも痛くなってきた。
スパイクを脱いだあとも痛みが続く。
押すと一点だけかなり痛い。
腫れている。
走れないほど痛い。
こういう場合は、
「スパイクが硬いからだろう」
だけで済ませない方がいいです。
前足部の痛みでも、中足骨や種子骨周辺など、靴の調整だけで対応しない方がいいケースがあります。
痛みが続く場合や強くなっている場合は、整形外科などで確認してください。
特にスポーツをしている人は、
「練習できるから大丈夫」
と我慢して続けてしまうことがあります。
痛みが続いているなら、一度止まって原因を確認することも大切です。
まとめ
普段のスニーカーでは平気なのに、スパイクを履くと足裏が痛い。
そんなときは、
「自分の足が悪い」
とすぐに考えなくて大丈夫です。
まず、
どこが痛いのか。
スタッドの位置と重なっていないか。
スパイクが硬すぎないか。
サイズや形が合っているか。
靴の中で足が動いていないか。
インソールを入れる余裕があるか。
このあたりを確認してみてください。
スパイクは普段履きとは構造も使い方も違います。
だからこそ、足だけではなく「足+スパイク」で考えることが大切です。
足裏が痛くなるスパイクを、そのまま持ってきてください
「あしのふくだ」では、
「このスパイクを履くと足裏が痛い」
という相談でも大丈夫です。
どこが痛いのか。
スタッドがどこにあるのか。
スパイクの中で足がどう収まっているのか。
サイズや形が合っているのか。
今入っている中敷きはどうなっているのか。
実際に使っているスパイクを見ながら確認します。
必要であれば、クッション材を追加したり、インソールの形や硬さを調整したりすることもあります。
ただし、何でもインソールで解決できるわけではありません。
スパイクそのものが足に合っていないなら、違う形を選んだ方がいい場合もあります。
また、足そのものを一度診てもらった方がいい痛みなら、医療機関での確認をおすすめします。
普段履きではなく、実際に痛みが出るスパイクを持ってきてもらうのが一番分かりやすいです。
相談したからといって、オーダーインソールを製作する必要はありません。
相談は無料です。
ではまた。
足や靴のお悩み、ご相談ください
足の状態・歩き方・靴を確認しながら、
一人ひとりに合わせたインソールをご提案しています。
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足や靴について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
参考資料
発行元・サイト名
PubMed / Clinical Journal of Sport Medicine
資料タイトル
Soccer boots elevate plantar pressures in elite male soccer professionals
URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24231929/
参考にした内容
ランニングシューズとサッカースパイクを比較し、スパイクでは足の外側中央や中足骨頭、親指など一部の足底圧が高くなったという結果を参考にしました。
発行元・サイト名
PubMed / British Journal of Sports Medicine
資料タイトル
Harmful cleats of football boots: a biomechanical evaluation
URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21783074/
参考にした内容
スタッドの形状によって、足裏の圧力分布が異なることを参考にしました。
発行元・サイト名
PubMed / Sports Medicine
資料タイトル
Influence of Cleats-Surface Interaction on the Performance and Risk of Injury in Soccer: A Systematic Review
URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28684897/
参考にした内容
スタッド形状やグラウンドとの組み合わせによって足底圧などが変化するという研究レビューを参考にしました。
発行元・サイト名
PubMed
資料タイトル
Pressure pain sensitivity changes after use of shock-absorbing insoles among young soccer players training on artificial turf: a randomized controlled trial
URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25029914/
参考にした内容
若いサッカー選手が衝撃吸収用インソールを使用した際の圧痛感受性の変化について参考にしました。