市教委主催、家庭教育公開講座に行ってきました。
講演内容は
「いじめって何ですか?
 〜いじめに対する大人の認識を考える〜」

というもので、
NPO法人 ジェントルハートプロジェクトの
小森さんのお話です。
ときどき、それ関係の番組やニュースでお見かけする方なので、ご存知の方もいらっしゃるかな。








親としての後悔、あの時こんなことを言わなきゃよかったって、
そして絶望…

ここにも同じ思いをされた人がいた。

いじめをなくしたい思いから、
みんなの前で心の傷を話せる強くて優しい人





涙をこらえたり、怒りを再認識したり、
いろいろな思いがぐるぐるとめぐりながら
心を揺さぶられた1時間半。


特に強く残った言葉は

いじめは虐待
いじめという言葉を「虐待」に置き換えてニュースを読めば、どれだけ問題なのかがよくわかる。

私も息子のことがあった直後、いじめはなかったんじゃないか、あったとしても軽いものだと考えていた。
そうじゃないだ!
集団で囃し立てられる、それは精神を壊す虐待。軽いとか、大したことはないで片付けてはいけない。
今なら
「俺はもっと酷いことを言われている」
の言葉の意味がよくわかる。
◯くん、過去のことだと思っていたトンチンカンな親で本当にごめんね。あの時、君と向き合って話をしていればよかった。



いじめは加害者の問題
7割〜8割の加害者がなんらかの背景を抱えているアンケート結果の話があった。



加害者の抱える問題を解決すればいいのか?家庭や本人だけの問題ではないはず。
そこは私にはまだちょっと疑問…

学校や教師にも問題あるし、いじめを生む雰囲気を作り出したりしてたでしょ?
いじめが起きてから、加害者がいることが明らかになってからでは遅い。根本的な、いじめを生むモノ、いじめを許容してしまう雰囲気は認めてはいけない。



全体的に、
同じような経験をした私には非常に濃い内容のお話でした。
密を避けるため70名ほどの人数でしたが、それぞれの方が心の奥底まで響いて、何かしらの行動ができたらいいなと思った。


正直なところ、
市教委がこのような講座を開くとは思っていなかったので、これについては素直に感謝したいです。
いじめ問題に向き合ってくれてるんだと評価します。



残念なのは、この講座に進んで聞きに来る人が少ないこと。
おそらくはPTA本部の声かけで来た人の方が多く(人数集めるために各学校から数名ずつ参加と、市教委の家庭教育を受け持っているところからお願いされるのです。強制ではありませんけど)
それは、ちらっと見かけた参加者名簿に、人数の偏りもなく広範囲の学校名があったことで明らかです。

市の広報やホームページや、市からのメールなどでも開催のお知らせを見かけましたが、
率先して聞きに来る人は少なかったのではないかと推測します。


それだけ、自分のこととして捉える人が少ないということ。関心がないということ。
私自身、何人かの知り合いに一緒に行こうと声かけしましたが断られました。


自分の子は、被害者にも加害者にもなる。
重大事態になる前に考えてほしい、知ってほしいのに。




報告書が公表されたが、大多数の興味のない人は見ることもないのだろう。当該校の人でさえそうなのだろう。
報告するだけではなく、
何が問題なのか、個々で感じたり思ったりするだけではなく、保護者や地域の人たちと先生も交えて話し合う機会も必要だと思った。