みなさん、こんにちは

 

個別指導塾の先生です。

 

塾にいる子供たちの話を聞いていると

 

みんな小さなころからたくさんの習い事をしています。

 

水泳

 

習字

 

ダンス

 

英会話

 

公文式

 

 

何もやっていない子がいないくらいですね。

 

ちなみに私は小2から小4くらいまで習字をやっていました。

 

小さなころから英会話に、公文式、塾などを頑張って

 

早期教育への投資が凄いです。

 

中学に入ると

 

いろんな習い事をやめて塾などに集中してみたり

 

そこでまた新たな教育投資が始まります。

 

これは私の家も同様で

 

自分の子供が可愛いので、出来る限りのことをしてあげたい

 

そういう想いから私たちお父さん、お母さんは頑張るわけです。

 

それはもうみんなほとんど一緒ですよね。

 

なんのための投資でしょう。

 

子供のためと言えば、子供ためですけど

 

もっと具体的に言うと

 

より良い大学へ

 

より良い高校へ

 

というのが一番根っこにある目標なのかなと思っています。

 

今回は、よりよい大学を目指すという観点から教育投資について考えてみます。

 

よりよい大学

 

よりよい大学では漠然としているので、もっとしぼって「国立大学に進学したい」としましょうか。GMACH以上の私立でも良いですけどね。

 

一番ニーズが多いので「国立大に進学したい」ということにしてみましょう。

 

「最終的に国立大学に進学できるように、幼少期から公文式やら塾やら英会話教室に投資をしている」と考えてみます。

 

そうでない方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回は一番ありそうな典型例だと思いますので、その前提で話を進めてみますね。

 

少しでも良い大学に行く、たとえば国立大学に行くという最終目標に向けて、幼少期から投資をし、

 

中学時代に初めて受験した下野模試の5科目偏差値が52

 

悪くはないですね、しかしながらこの偏差値からだと太田高校や栃木高校は難しい。

 

足利高校であれば、ある程度伸ばせば届く

 

佐野東高校であれば、すでに合格圏内

 

この場合、多くの生徒さん、親御さんが「頑張って足利高校を目指してみる」という選択をするケースが多くなります。

 

足利高校から国公立を目指す場合はざっくりと上位30%程度にいる必要があります

 

公立は除いて国立という事になるとさらに厳しくなります。

 

佐野東高校の場合は上位10%にいれば国公立に届く感じになります。

 

幼少期からずっとしてきた教育投資ですが、ココで大掛かりな投資が出てきます。

 

高校入試に向けての対策講座です。

 

結構な費用が掛かってきます。

 

都内では夏期講習代金30万円とかも聞きますね。

 

投資した結果、偏差値は58までUPアップアップアップし、足利高校は無事に合格圏内に入れました。

 

そして無事に入試でも合格し、晴れて足利高校生になれたとします。

 

問題は偏差値58での合格では上位30%には入っておらず、上を抜かさないと国立は厳しい位置にいるという事なんですね。

 

私がいつも強く感じる事があります。

 

「ここで1回立ち止まって、自分の立ち位置を真剣に考えて欲しい」

 

という事です。

 

まずは、

 

□ 志望校について真剣に考える。

 

□ 入試で必要な科目、二次で使う科目を調べる。

 

□ 自分の高校から、そこの大学に進学したいと思った場合に、およそ何番の位置にいればよいのかを考える。

 

最低限、これだけはやっておいて欲しいです。

 

仮に、たとえば群馬大学情報学部(むかしの社会情報学部)に進学したいと思ったなら、おおよそ学内で何番にいなければいけないとか、自分の目指すべき目先の目標をクリアにしなければいけません。進学実績からおおよその検討を付けてください。

 

仮に足利高校から東北大などに進学したいと思ったなら、下野模試58のスタートはかなりのビハインドになるわけです。(立ち止まって考えないと気付きません)

 

おそらく足高で学年で5本の指に入るような位置にいなければ厳しいわけですが、偏差値58では全くその位置には届いてません。

 

すぐに追い抜かす努力をスタートしないといけないのです。

 

そもそも上にいる生徒は、自分よりスペックが高く、自分より計画性もあるし、自分よりも最後のスパートが速い可能性があるわけです。

 

そこで自分が何をするべきか、どのように高校生活を送るべきか、スタート時点で考えなければいけません。

 

もう1回言います。

 

1回、真剣に自分の立ち位置を考えてください。まじめに。

 

そうすることで、

 

現状は下野模試偏差値58でのスタートなので、ほぼ真ん中か、少し上。

 

このままマイペースに勉強をしていけば、東北大はおろか、国立大学自体に進学することが厳しい状態でのスタートになると気付けます。

 

そこをきちんと考えたうえで部活選びをして欲しいんですね。

 

塾に通うかどうかもココで決めてください。

 

何も考えないで、適当に決断する事だけは避けてください。

 

ここの決断を間違えば、小さなころからの教育投資は開花することなく終わってしまいます。

 

コレを読んでいるみんなだったら、どうしますか?

 

君がもし下野模試の偏差値は58しかなかったら

 

それで東北大に行きたい。

 

ほんとに、どうしますか?

 

そこで

 

忙しいと有名な〇〇部に入ります?

 

普通ありえないでしょう。

 

その瞬間に無理ゲー確定

 

客観的に見れば、ありえないわけですが、その選択肢を選ぶ子は少なくはありません。

 

客観的に見れば分かる事でも、自分の事になると分からないものです。

 

部活をやるために高校へ進学したのなら構いませんけど。。。

 

だったらなぜわざわざ進学校に来たのか意味不明ですよね。

 

自転車に「足利高校」のシールを貼って、近所に「〇〇さんの家の子は足利高校に進学したのね」と思われるためだけに

 

教育に課金をしてきたのでしょうか?

 

違いますよね。

 

「やりたいことと、目標に向けてやるべきことの区別がつかない」生徒さんが少なくはないと感じています。

 

そこがやっぱりまだまだ子供なんですよね。

 

やりたいこと すべきこと 区別が出来ません。

 

やりたいこと照れ、たのしいことおねがいが優先されてしまい、偏差値は犠牲にされていくのです。進学校に来たはずなのにダウンダウンダウン

 

別にそこまでのレベル大学を求めてないならまったく構いません。

 

出来れば最初から3科目に絞って日東駒専や大東亜帝国に進学したい!というのであれば全く構わないわけです。

 

ただ、日東駒専や大東亜帝国に進学したいというのであれば

 

そもそも、はじめて下野模試を受験し、偏差値52だった時に

 

わざわざ講習で猛勉強をして足利高校を目指す必要だってなかったわけです。

 

高校入試ではわざわざ無理に塾に通ったりせずに、そのままの学力で進学できた佐野東高校に行き

 

無理せずに進学した高校であれば上位は取りやすいでしょうから、そこで上位を目指せば良かったでしょう。

 

十分に狙えますよね。

 

推薦が取れると思います。

 

費用も掛かりません。

 

わざわざ課金までして、偏差値を無理やり上げて、偏差値52→58まで伸ばし、無理やり足高に合格をしてるのに

 

普通にやっていたら国立は厳しい位置にいるのに、それなのに

 

わざわざ勉強が困難な忙しい部活に入る。

 

客観的に見ると意味が分かりません。

 

でも、志望校を聞くと

 

「国立以外は考えてないんですよね」

 

といった調子です。

 

意味が分かりません。理解が追い付きません。

 

部活が楽しいのは分かります。

 

感動があるのも分かります。

 

かけがえのない貴重な経験が出来るのもよ~~く分かるのです。

 

しかし

 

それらを経験し、青春を満喫するには、何かを犠牲にしなければなりません。

 

進学校であれば、勉強時間と引き換えに、レベルの高い大学への進学と引き換えに

 

それらの輝かしいキラキラした思い出、一生涯の友達を部活を通して得るのだと思います。

 

ただ、今までの教育投資はタダじゃないんですよね。

 

早い子は小1から公文式だったり、塾に通ったり

 

英会話教室にも通ったり、オンライン英会話で毎週英会話も頑張ったりしてきましたよね

 

国語が得意になるように、本が好きな子になるように

 

たくさん絵本を買ってあげ

 

英語でDVDまで見せたり

 

ホームステイを経験させたり

 

知能を育てるのに良いと思い、レゴを買って与えたり

 

勉強が目的とは限らないでしょうけど

 

かなりの資本と時間を投資してきて

 

最後の最後

 

一番肝心な高校3年間になって

 

突然、忙しい部活に入ってしまう。

 

進学校だと思って進学したはずなのに

 

部活部活部活部活で

 

平日平均たった3時間すら勉強時間が取れていない。

 

あれ?ここって進学校じゃなかったっけ?

 

自分は進学校を選んできたんじゃなかったっけ?

 

疑問に感じてください。

 

みんなが部活をやるから、ぼくもやる。

 

そんな周囲に流される人生でいいの???

 

それでは小さなころからの積み重ねが無になってしまいます。

 

自分の立ち位置が現在どうなのかを客観視する

 

志望校が適正なのかを客観視する

 

そこを適当にしないで、まじめに1回考えてみて下さい。

 

もしあなたが今、足利高校1年生で

 

中学時代の下野模試の偏差値が58だったとしましょう。

 

それで国立大に行きたい または GAMRCHでもいいですけど

 

そのへんに進学したいと思ったとしましょう。

 

普通にやって届きますか?

 

過去の高校の進学実績データなどを見てどうですか?

 

受かりそうですか?

 

もし、中学時代の下野模試の偏差値が60未満

 

そこから国立やGMARCHを目指すというのであれば

 

基本的には部活は厳しいところに入っちゃダメです。

 

それでも、どうしてもその部活をやりたいなら、とりあえず1年間頑張ってみて下さい。

 

高1の3学期にある進研模試で最低でも150点は取ってください。

 

取れなかったら、自己責任です。部活をやめて勉強に集中してください。

 

部活をやめるか、国立をあきらめるか 

 

2択です。

 

その2択がいやだったら、1年間部活と勉強を両立して見せてください。

 

150点/300点 取ってください。ゆるいですよね。国立に行きたいというくらいなのですから。

 

これをなかったことにしちゃダメですよ。

 

部活が楽しいのも分かるし、感動もあるのは分かるんです。

 

でも、それって趣味なんですよ。遊びなんです。

 

好きな事に時間を割けば、他の時間は奪われるんです。

 

そこをしっかり理解してくださいね。

 

なぜこんな事を書いていると思いますか?

 

部活が忙しいから、単語が覚えられない。

 

部活が忙しくて、帰宅すると寝てしまって、勉強が出来ない日がある。

 

そんな甘い事を言っているのに

 

「うちは国立じゃないとダメ」

 

という発想の子が少なからずいるからです。

 

何かを得るためには、何かを犠牲にしなければいけません。

 

自由にやりたいことを全部やって、それでも合格するのは

 

下野模試で最初から偏差値が65以上あって、地頭の良い子です。

 

その子は、部活によってみるみる成績を下げていっても、部活終了後に、成績を伸ばしてきます。

 

彼らは中学の基礎が完成しているから、伸びしろがあります。

 

しかしながら中学時代に偏差値が55~58くらいの子たちの場合は

 

高1,高2の2年のブランクを経て、中学の英文法も不安定になってきます。

 

関係代名詞の whom ? who  どう違うんだっけ? 目的格って何? っていう可能性があるんです。

 

計算だって遅いし、計算ミスだらけです。(本人曰く、計算は得意)

 

数学の授業が、数学の理屈を理解する以前に、途中式のミスが多すぎて、授業の大半が計算ミス直しになるんです。

 

効率だって悪い可能性が高いんです。

 

そこの基礎固めからスタートになります。

 

「三兎を追え」という有名な言葉があります。

 

検索すれば出てきますが、県立浦和高校のキャッチフレーズみたいになってます。

 

勉強

 

部活

 

学校行事

 

全部頑張れという意味です。

 

全国でも有数のハイレベル公立高校になります。

 

東大もめっちゃ合格者を輩出しています。超レベルが高い高校です。

 

ですが、埼玉の南部の受験生たちは

 

浦和高校ではなく都内の高校へ進学する子が多いと言います。

 

部活やら学校行事が忙しいという伝統がある事を知っているから

 

それが勉強に支障が出ると感じて避ける受験生がいると聞きます。(ネット情報です。真偽は不明)

 

めっちゃ東大を出していますが、東大合格現役は4名だけだったときもあると言います。

 

浪人がめっちゃ多い高校なんです。

 

それを分かってて、それでも進学したい子たちが選んで進学していくのでしょう。

 

何も考えずに県立浦和高校に進学し

 

何も考えずに忙しい部活に入部し

 

うちは絶対現役で東大合格!

 

みたいな子はレアなんじゃないですかね?

 

現役にこだわるなら、忙しい部活は回避するか、そもそも「三兎を追え」と言って、浪人覚悟で部活に学校行事すべてに全力投球の浦和高校は受験をする段階で回避するのではないかなと思います。

 

地元人間ではないので見当違いだったらすみません。

 

 

 

 

 もし

 

現状、中学時代に下野模試の偏差値58程度で足高に入り、高1の最後の進研模試で130点も取れていない、でも部活は忙しくて平日の勉強が3時間も出来ていない、でも現役で埼玉大学経済学部に進学したい!

 

みたいなチグハグな事を言っているのであるとしたら、一回冷静に自分の事を客観視してみてください。

 

今、みんなが熱中している友人との絆を深め、一生の思い出になるかもしれない部活が

 

埼玉大学経済学部現役国立大学合格と引き換えに満喫できているものなのかもしれないという可能性を考えてみて下さい。

 

もしこのまま部活を頑張って、勉強したいけど寝ちゃうふとん1みたいな怠惰な生活を続けてしまい

 

高2の3学期の共通テスト模試で(国立に行きたいのに)400点/900点すら取れないみたいな結果を叩き出したとしたら

 

完全に自己責任です。自己管理不足です。

 

楽しい事だけやって、好きな事だけやって、やるべきことをやってこなかった証です。

 

それでもまだ「うちは国立じゃなきゃダメなんです」とは言わないでください。

 

全部自由に、眠い時は寝る、疲れたら寝る、みたいな生活をしてきて、そんな都合の良い未来はありません。

 

大学受験に向けての最後の3年間が

 

幼少期からの集大成です。

 

自分の選択によって、小さなころから積み重ねてきたものが形になるかどうか

 

それが決まる3年間です。

 

しっかり客観視して最後の三年間を過ごしてください。

 

私だったら

 

小学校、中学校は好きなスポーツ、部活を精一杯やります。

 

高校3年間はやりたくても我慢します。忙しくなさそうな部活の中から興味がある部活を選びます。

 

大学受験が終わったら、大学でやりたかった部活に入って満喫すると思います。

 

めっちゃシンプル。

 

あたりまえです。

 

学歴フィルターに引っかかる大学には進学したくないですから。

 

嘘をつけなくてすみません、忖度なしで語ります。

 

ではまた!

 

※将来国立やGMARCH以上の難関私大に進学するためにずっと教育に投資をしてきたのに、最後の三年間で部活に熱中してしまい、投資をフイにしてしまう生徒さんをテーマにブログを書いています。逆に、小さなころから太田東高校でチアをやりたいという夢を持って、太田東高校に進学するために投資をしてきたというのであれば、思い切りチアをやれば良いと思います。それはそれで素敵な夢だと思います。まったく否定する気はありません。応援します。

 

そこそこのレベルの大学受験をする前提での話になってますので、宜しくお願いします。

 

そんなことを別に考えてないという受験生は今日の内容はフル無視してください。