「看護学部に行きたいです。」

 

「出来れば国公立大学に行きたい。」

 

とても多いニーズですね。

 

毎年あるニーズですので、少し一緒に考えてみましょう。

 

☆☆☆

 

これは2023年春に書かれた情報です。2024年以降に読まれている方はご注意ください

 

 

 

群馬大学医学部保健学科

 

共通テスト900点

国語200

数学200(数ⅠA必須、数ⅡBなど)

理科200(物、化、生から2)基礎科目選択不可

英語200(R160L40)

社会100

 

二次450点

小論文

 

合計1350点

 

パスナビによると共通テスト54%がボーダー

 

共通テストでは486点がボーダーになります。

 

高2の2月の共通テスト形式の模試では出来れば380点以上は取っていて欲しいかなと思います。

 

ギリギリのラインで340点とかですかね?それを下回ってくると挽回は厳しいかなと予想します。

 

じゃあ、これからリアルに考えてみましょう。

 

高2の2月で380点だった生徒さんが、猛勉強して本番490点まで伸ばしてきたと仮定してみて下さい。

 

共通テストが終わり、自己採点をして、データーリサーチで判定をチェック!

 

判定がC判定でした。

 

みなさんはどうしますか?

 

出願しますか?

 

二次試験は小論文。

 

450点ですので、比重はそこそこ大きいですね。33%です。

 

小論文に自信があればGoですかね?

 

475点でD判定だったらどうしますか?

 

380点の生徒さんが1年頑張って475点。全然普通に起こりうる結果ですよね。

 

おそらく出願はしないんじゃないでしょうか?

 

その場合は、どこに出願することになるでしょうか?

 

 

群馬県民健康科学大

 

共通テスト500点

国語100

数学100(数Ⅰ、数ⅠA、数Ⅱ、数ⅡBなどから1)

理科100(物基、化基、生基、地基から2、または 物理、化学、生物から1)

英語100(R80L20)

社会100

 

二次200点

小論文100

面接100

 

基準53%

 

数学が数ⅠAのみで受験できるようになりましたね!

 

理科も1科目のみになりましたね。

 

最初から数ⅠA、理科1科目に絞っていたとしたら、かなり合格しやすいですね。

そういうことを考えて志望校戦略を考えなくてはダメですよ。

 

次に私立の併願校をいくつか考えてみましょう。

 

高崎健康福祉大学

(共通テスト利用)前期 300点満点

理科 100 (基礎×2、または物理、化学、生物から1)←必須

国語 100 (現代文のみ)

数学 100 (数学Ⅰ、ⅠA、Ⅱ、ⅡBから選択)

英語 100

理科必須で国数英から2科目

基準56%

 

 (個別入試A日程)

理科 100 「物基・物」「化基・化」「生基・生」より1 ←必須

国語 100 (現代文のみ)

数学 100 (数学ⅠA)

英語 100

国数英から1科目

 

高崎健康福祉大の特徴は絶対に理科が必要って事になりますね。

 

自治医科大学 

(個別一般入試)

国語 200 (現代文のみ)

数学 200 (ⅠAのみ)

英語 200

 

一次試験に合格すると二次試験として面接あり。※試験科目に理科がないです

 

群馬パース大学

(共通テスト入試)300点満点 

理科100 (基礎2または発展1) ←必須

国語100 (現代文のみ)

数学100 (ⅠA、ⅡBより選択)

英語100

国数英から2科目

基準51%

 

いくつか大学を紹介してみました。

 

国公立大学志望とは言っても、本当に最後まで国公立大学を目指す子は多くはありません。

 

途中で自身の成績の伸びなどを見ながら私立に切り替えていく子も出てきます。

 

そうでなくても私立併願校として上記の大学を受験する生徒さんは多いかなと思われます。

 

上記のデータを頭に入れて、志望校戦略を考えていきましょう。

 

考えるべきポイント

 

群馬大学医学部保健学科以外では数ⅡBはなしでOK

 

群馬大学医学部保健学科以外では理科1科目でOK

ここが大きなポイントになってきますね。

 

みんな国公立を目指します。最初は。

 

しかしながら、

 

本当に国公立大学に進学できる生徒さんは一握りです。

 

高2の2月の共通テスト模試で380がおそらく分岐点になり

 

それより高得点の生徒さんであれば、最終的に群馬大学に出願する可能性は高くなっていき

 

それより低い点数の生徒さんであれば最終的に違う大学に出願する可能性が高くなっていくでしょう。

 

もし自分が受験生で

 

現状350点だとしたら

 

やっても無駄になる可能性がある数学ⅡBはやりません。

 

理科も化学か生物のどちらかしかやりません。

 

頑張ったけど、その科目を結局入試で使わなかった。←これがもっとも大きな戦略ミスになります。

 

最後の最後まで自分の得意科目で戦えるように、意図的に得意科目を作っていく必要があるのです。

 

みんなに受からないと言われたけど、僕は受かった!私は受かった!

 

だから最後まであきらめないで頑張れ!

 

たしかにそのとおりですよね。

 

ただそれで爆伸びをする生徒さんはやはり一握り。

 

20%の生徒さんがうまく行く、80%の生徒さんが届かない。

 

そんな分岐点に自分がいるとしたら

 

どうするべきなのか

 

冷静に考えて大学受験を戦えたらいいですね。

 

何も考えずに「数学ⅡBが模試で悪かったから、数学ⅡBを頑張ろう!」と言う感じで勉強をしちゃダメですよ。

 

どう勉強をしていくべきなのか、迷ったら学校の先生や塾の先生に相談してみて下さいね。

 

国公立大学の入試戦略はとても複雑です。

 

知識が不十分だと「国公立は全科目頑張らなくてはいけない、バランスよく勉強しないといけないんですよね?」っていう生徒さんが出てきてしまいます。

 

そうなってくると本当に迷える子羊です。

 

ぜひ無駄のない最短ルートを走ってくださいね。

 

受験生のみんなを応援しています。