街頭防犯カメラ:宇都宮市が11月導入 JR駅西口に10台設置 /栃木
宇都宮市は今年11月にも、街頭防犯カメラをJR宇都宮駅西口に10台設置する。市の事業としては初めて。駅周辺の犯罪抑止が目的で、08年中には同駅東口にも十数台の導入を予定。市が管理する防犯カメラは、県内ではJR小山駅や同矢板駅などで既に導入済みだが、1日の乗降客約7万5000人と県内最多の同駅でも、カメラによる防犯対策が本格化しそうだ。【塙和也】
◇プライバシー侵害で懸念の声も
同市生活安心課によると、同駅での犯罪発生件数は窃盗犯、暴行や傷害などの粗暴犯、強制わいせつなどの風俗犯を合わせ、06年1~9月で162件。05年は、通年で246件だった。特に暴行・傷害事件は05年通年で8件だったのに対し、06年は9カ月間で14件と倍増の勢い。市に苦情も寄せられ、カメラ導入のきっかけにもなったという。
費用は約1000万円。市が管理する駅前の連絡歩道橋に設置する。モニターは宇都宮駅交番に置くが、録画したテープは市が管理。県警が捜査でテープ閲覧を要請した場合は、市が承認した場合に限り提供する。
市中心部のオリオン通りでは05年から既に、商店街が出資した4台の防犯カメラが稼働中だ。画面は商店街のホームページ上でいつでも見られる。管理するオリオン通り曲師町商業組合は、「商店街で4月に店舗へ落書きされたことがあったが、カメラをもとに犯人を特定し、修復費用を弁償させた。役に立っている」と効果を強調する。
一方、カメラの設置増加によるプライバシーの侵害などを懸念する声もある。カメラ設置の是非を議論している、同市の個人情報保護運営審議会では「不特定多数の人間の行動を公的機関が監視するのには疑問」「犯罪抑止効果が具体的にどれだけあるのかもう少し精査すべきだ」などの意見も委員数人から出たという。同課は「今後は、他市の先例も参考にし、カメラの運用法をさらに詰めたい」と説明している。