Sun、次世代マルチコア/マルチスレッド プロセッサの初期設計完了
昨年末の『UNIX』ベンダー選好調査で、2位に躍進した Sun Microsystems (NASDAQ:SUNW) はその勢いに乗り、自社製マルチコア/マルチスレッド プロセッサ『UltraSPARC T1』の性能向上と次世代プロセッサ『Rock』の開発でも進展を示している。
同社は18日、Rock プロセッサの初期設計完了と、UltraSPARC T1 の動作クロックを1.4GHz に引き上げた性能向上版を発表した。
Rock プロセッサは、現行の UltraSPARC T1 プロセッサと同じマルチコア/マルチスレッド路線上にあるハイエンド プロセッサだ。UltraSPARC T1 プロセッサが、『Sun Fire T1000』や『同 T2000』のようなミッドレンジ サーバーに適していたのに対し、Rock プロセッサは、高度な処理能力が必要なデータセンターのシステムを対象とした製品だ。
Rock プロセッサ搭載製品が登場するのは2008年後半の予定だが、今回同プロセッサは、最初のテープアウトという大きな節目を迎えた。テープアウトとは、シミュレーションや回路設計などの段階から、実物の試作と試験段階に移行することを意味する。
Sun で『SPARC』プロセッサのマーケティング担当ディレクタを務める Fadi Azhari 氏は取材に対し、「これ (今回の Rock に関する発表) は、設計シミュレーションについて十分に満足がいき、試作品制作のため、設計ファイルをシリコン製造工程に送る状況に至ったということだ」と答えた。
Sun は現時点において、Rock の性能を量る基準を持ち合わせていないが、目標はすでにある。この点について Azhari 氏は、次のように述べた。「当社では、UltraSPARC T1 の投入でもたらした大きな利点を、ミッドレンジおよび大規模な対称型マルチ プロセッサ (SMP) システムでも実現したいと願っている」
さらに同社は、マルチスレッド システム用に最適化した初のネットワーク コントローラ ASIC チップ『Neptune』についても、開発を進めている。何より重要な点は、同コントローラが10ギガビット イーサネット (10GbE) のスループットをマルチスレッド システムにもたらすことだ。Sun によると、マルチコア/マルチスレッド環境おいて、Neptune は同社が提供する現行のネットワーク コントローラに比べ、4倍のスループットを実現するという。