ブラジル政府、貯蔵のコーヒー豆全てを売却することを決定
ブラジル政府が30年前から保存していたコーヒー豆をオークションに出品した。
農業省関係者によると、供給不足が原因でコーヒー豆の値段が高騰していることを受け、ブラジル連邦政府が保存していたコーヒー豆を売却し、ストックを売り切ってしまうことを決定したという。今回出品されたほとんどが“30年もの”のコーヒー豆となっているという。
「豆は黄ばんでいますが、失われたのはその色だけです。専門家もコーヒー豆は保存状態が良ければ30年間は大丈夫と見解を述べています」と同省コーヒー局のルーカス・タデウ・フェレイラさんは語る。
水曜日に行われた競売に、政府は4万袋のコーヒー豆を出品。そのほとんどが1977、78年に収穫されたもので、最終落札価格は開始価格を44%上回る一袋245レアル(約1万3150円)だったという。
「最終目標はストックをゼロにすることです。すべて売却して現金にした上で、ファンカフェ基金として利用するつもりです」とフェレイラさん。ファンカフェは政府がコーヒー栽培者に融資するために設立した基金だ。
現在ブラジル政府が所持するコーヒー豆は一袋60kg入りのものが190万袋となっている。最も古いものは保管をスタートさせた頃からあるものだが、その85%は10年以下のものだという。
同国政府は2006年からストックを売却しているが、これまでに113万袋を売り払い、1億9500万レアル(約104億6062万円)の利益を得ている。そのほとんどは20年もののコーヒー豆だったという。
政府の市場アナリスト、ジョージ・ケイロース氏は「コーヒーがないのです。栽培者もストックが減っているために販売を控えているのが現状です。皆、目の前にあるものを買うしかないのです」と話している。
国内の多くの地域では、干ばつの影響でコーヒーの木が不規則に開花することが予想され、2007、08年にコーヒーの収穫が減ることが分かっている。このためケイロース氏は、人々が今の内に30年もののコーヒーを買おうとするのも当然のことだと指摘する。
ブラジルは世界最大のコーヒー栽培国であり、輸出国でもある。