「スパイダーマン」、屋上で逮捕される


世界中の高層ビルに命綱無しで登ってしまうことで知られるフランス人クライマーが木曜日、メキシコシティのビルを登り切り、屋上で待ちかまえていた警察に逮捕された。

舞台となったのはサンタフェにある23階立ての高層ビル。その日、このビル内で働く人々は長髪のクライマーが窓の向こう側をよじ登る姿を目撃し、我が目を疑う状況となった。

「私は会議の最中でした。ふと窓の方を見ると、一人の男がそこにいたのです。最初は清掃業者の人かと思ったのですが、命綱も何もつけていないじゃないですか。彼は私に手を振ると、そのまま登っていきました」と、12階で働くカルロスさんは驚きを語った。

この男性は「フランスのスパイダーマン」と呼ばれるアラン・ロバート氏(44)。これまで約70の建造物に登ったことがあり、中にはエッフェル塔やエンパイアステートビル、ゴールデンゲートブリッジなども含まれている。

この日、“スパイダーマン”はビルの屋上で警察に逮捕された。

ロバート氏は「僕は世界中の刑務所に入ったことがある。大した問題ではないけどね。メキシコの警察に礼儀正しい対応を期待している」とロイターに語った。

また彼の弁護士は、罰金を支払うだけで済むだろうと話している。

ロバート氏は目標のビルに到着すると、警察などの追手を振り払って素早くビルに飛びつき、あっという間に登り始めてしまう。

「メキシコをよく知らなかったので、とにかくここで登攀(とうはん)してみたかったんだ」とロバート氏は話している。