防犯:高齢者が「立役者」、空き巣被害ゼロ338日--八千代の勝田台自治会 /千葉
◇「立役者」は高齢者の防犯パトロール隊
◇平均年齢66~67歳、大半が定年退職者--ほぼ毎日巡回や「声かけ」
八千代市の「勝田台自治会」(同市勝田台2~6丁目)が、地域の「空き巣被害ゼロ」の記録を更新している。06年7月10日以来、12日までで連続338日を達成している。この「立役者」は大半のメンバーが高齢者の防犯パトロール隊だ。団塊世代の大量退職が進む中、同隊は退職者の生きがいを模索する場としても注目を集めている。
▼平均上回る高齢者
自治会は約2000世帯で構成され、全国平均の約21%を上回る25%が65歳以上の高齢者で占める。03年9月に発足した同隊のメンバーは149人。80歳を最高齢に平均年齢は66~67歳で、ほとんどは定年退職した人たちだ。各丁目ごとに約30人のグループをつくり、月25回、ほぼ毎日パトロールする。これだけ頻繁にパトロールするのは、同市内の防犯団体では例がないという。
小学生の下校時間が空き巣の下見時間と重なる傾向があるため、月曜~土曜の午後2~5時に巡回。「特別警戒実施中」の旗を手に町内をくまなく歩き、見知らぬ人にも「こんにちは」と積極的に声をかけている。あいさつを交わすことで不審者を町内に寄せ付けない作戦だ。
▼環境整備にも力点
山川有三・同自治会副会長(68)は「パトロールに加え、町をきれいにしたり、明るく見通しを良くすることが防犯につながる」と環境整備にも力を入れる。昨年9月にエコパトロール隊を69人で結成、月2回の清掃活動に取り組み、民家の生け垣などを刈って見通しを良くする呼びかけもしている。
さまざまな努力で空き巣被害を抑えてきた防犯パトロール隊。犯罪抑止効果だけではなく、参加者のお年寄りらに生きがいをもたらしているようだ。独り暮らしの隊員からは「活動を通じて毎日のように顔を合わせ談笑する。パトロールに出るのが楽しみで仕方ない」という声も出ている。同隊の活動は防犯だけでなく、地域に活気をもたらす源にもなっている。