黎明期とは天才が発生しやすい時期なのか。

二輪車が人を狂わせた萌芽の季節だった。

島津楢蔵は当時一般庶民には高嶺の花であった自転車を乗り回すに飽き足らず、国産第一号となる自動自転車の製作までし、さらには量産し、当時世界最大排気量(633cc)のオートバイまで作ったが世はまだ自転車にさえ手が届いておらず、工場を閉鎖させ、操業停止のやむなきに至った。