さしかけし 傘持つこの手 触れる君

震える指を 押し包む吾





初夜の 君が素肌に 触れもみで

散花散りたる 衣の海かな





耳裏に 誰ぞ見つけた 艶ぼくろ

そっと触れては 頬染めし我





誰が為ぞ こんな切なき 薄情け

嘘と知りつつ 我恋めやも





沖つ藻の なびく心の 無かりせば


生まれ変わるに 実る恋かな