恥ずかしいことに、

日本の戦争について心底から考えることが

今までなかったような気がする。


感覚的に思うことと

深く考えること、学ぶこととは違う。


ごめんなさい。


だから、今日聞いてみた。

父に。


66年前の今日、

どんな気持ちだったのか。


でも。。。


年老いた父は、19歳で海軍だったことしか

口にしなかった。


遠い昔、幼い頃の私の記憶の中では、

当時、ドキュメンタリーTVを見て、

この頃は。。。と少しだけ重い口を開き

胸を詰まらせていた父がいたのに。


もう、聞くことはできない。


後悔。


私は、会社近所の本屋さんへと入る。


今日の後悔を後悔で終わらせないために、

書籍で戦争のことを知ろうと思った。

はじめて、自らの意志で。


でも、近所の小さな本屋さんには、

それらしき書籍がない。


児童図書でもよかった。


ガラスのうさぎでもいいから、

もう一度読み返したい。


でも、探せど見当たらない。

残念なことに置いてなかったのだ。


子どもたちが夏休みに読む本として、

ガラスのうさぎがないのには落胆した。


町の本屋さんなのに。


気を取り直して店内を再び探すと、

あまり目立たない本棚の隅に

一冊だけ、気になるタイトルを見つけた。



「感動」のスウィッチ!


そして、この本の作者に覚えがあった。


私が心を打ち抜かれ、

涙が止まらなかった本を執筆した門田隆将さん だった。


その本とは、

光市母子殺害事件の9年間を描いたもの。



「感動」のスウィッチ!


その門田さんが執筆したものなら、

ぜひ読みたい。


この本は、今月

「大正100年」と「太平洋戦争開戦70周年」という

タイミングで刊行されたという。


太平洋戦争の最前線で戦った元兵士たちを訪ね歩き、

太平洋戦争そのものを再現したノンフィクション。


当時、最年少だった父から聞けなかったことが、

きっとわかるはず。


全3部作になるというが、

心して熟読したいと思う。


戦争とは何であったのかを知り、

きちんと自分の心に刻んでいきたいと思う。