久方振りの、 | ashen sheep

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切り絵と日常をすこし。

 
 
久方振りのA4サイズ切り絵。米沢市田んぼアート田植え体験の時の、
やまがた愛の武将隊、伊達政宗様と片倉小十郎様を切り絵にさせていただきました。
 
 
 
久方振りの大判は難渋しました。
構図を考えるのに四苦八苦、下描きが出来上がったら白黒の配分に悩み、
いざ切ろうという段階で、どうやって線を繋げよう?となり、
切り始めたらどう切り広げていったらいいか何度もわからなくなるし、
「切って」いるというより「穿って」いると言った方がよいくらいで。

 

 
 
政宗様の右目(眼帯)の部分は、田んぼアートの図案の切り絵と同じ加工をしてあります。
が、図案よりも細かく切り込んでしまっているので原画を見てもわからないかも。
「米沢に生まれし独眼竜」ということで、甲冑に龍の鱗を入れてみたのですが、
いまひとつな仕上がりで納得できなかったのでこれもいつかリベンジしたい…!
 
小十郎様がブログに、政宗様の背中を御守りするのが某の使命、と綴られていたので
最初は背中合わせの構図を考えていたのですが、
背中合わせは(私の中の)上杉主従のための構図なので譲れなかった…
愛の武将隊の伊達主従は、小十郎様が政宗様を下から背後から支えていて、
だからこそ政宗様が不覊奔放であれるのかなと。
と、想っていたのですが田植え以降、どうにも小十郎様が主君愛を
こじらせてきているような気もするのですが。
自分の中の伊達主従とは違ったイメージなので……というか、
皆私の中のイメージとは違います。景勝様と兼続様の主従もそうだし、
樋口兄弟の関係性も。
お目にかかるたびに、ああ、こういう解釈なんだなぁと感じていて
その違いがまた面白かったりするんですよね。
 
田んぼアート稲刈り体験のときにはまたお目にかかれるのかな?
その時はまた印象が違って見えるのかもしれないですね。
 
 
 
見据えるは地平の果て、あかつきに背を向けて。
 
 
 
 
 
 
 
 
こっそりと一言。
実は、刃を入れ始めてからある重大な見落としに気づいたのです。
「……髭忘れた」。