『祇園のしだれ桜』円山公園の枝垂桜 夜桜ライトアップ | Sepia Wind deux

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さて、『知恩院』のライトアップを撮ったあとはお隣の『円山公園』に場所を移します。

 

というか私が『円山公園』を訪れるのってホント学生時代以来ですね。
サークルの集まりやなんやらで単に通過するだけだったと思うのですが・・・。

そんな昔の話ですから、『円山公園』と『知恩院』がつながっている、ということは覚えていてもどこから行けばいいのか?とかは完全に失念しており・・・。

『知恩院』から一回東大路に出るという大回りをしてしまった・・・。

というわけで今日から『円山公園』の夜桜行きます。

 

 

 

今回撮った『祇園の夜桜』写真で最もお気に入りの一枚

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

この時は、次の撮影地たる『祇園白川』に向かうべく、出口を求めて園内をウロウロしてたんですが、どうも反対方向に出ていたようで・・・。たぶん手前に見えるのが『ひょうたん池』?

 

というか、ここってちょっとした森の中みたいな感じで、気づくと目の前にこんな光景が・・・。

迷子になってかえってよかった?でも人生って往々にしてそういうところがありますよね。

 

 

 

豆腐料理の祇園円山かがり火 

地下駐車場の向かいあたりですが、ここって『順正』の系列店ですよね?たしか

 

 

 

で、真っ暗闇で方向感覚もわからないまま公園内を歩いているといきなりこんな光景が・・・

 

 

 

正直、軽いカルチャーショックを覚えたんですが、みなさん静かに楽しんでおられて・・・

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

突然、目の前にこんな花見の光景が現れて、その規模の大きさ華やかさに圧倒された・・・。

あとから調べてみるとこの時期、公園内には約60軒もの屋台が出店するらしいです。

 

赤い敷物の長椅子は、いかにも昔ながらの茶店風ですし、灯りは燦燦と無数の夜桜を照らしている・・・。

何より、みなさん穏やかに談笑していたことにこれも軽い感動を覚えました。

 

誰もがあとから眺める『祇園のしだれ桜』に敬意を表しているかのようにも思えて・・・。

 

 

 

屋台を離れて『しだれ桜』の方に向かいます

 

 

 

『祇園のしだれ桜』『祇園の夜桜』とも呼ばれます

 

 

 

周囲に人がいるので、彼らが映らないように撮るのに一苦労・・・

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

この『祇園のしだれ桜』

 

種別は『エドヒガン(シダレザクラ)』

正式名称は『一重白彼岸枝垂桜』

 

以前の記事でも書きましたがそもそもこの『祇園の枝垂桜』は現在二代目で、初代は昭和22年1947年に樹齢220年で枯死しており。
今の枝垂桜は1928年に撒いた初代の種子から育てられた苗木を1949年に植樹したものという話。

樹齢は90年ぐらい?

 

今回の旅で最も感動した光景がこの場所でした。

 

 

 

でもまあ人の姿も絵になるようであれば入ってほしい場合もあるんですけどね

 

 

 

『祇園のしだれ桜』の由来が書かれていたと思います

 

 

 

元画像はもっと精細でホントきれいなんですけどやっぱりネット用に縮小しているのでこれぐらいが限界でしょうか

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

枝も大きく伸びて、桜の周囲は楕円形にめぐらされた垣根で守られています。

さらにその周囲を相当数の花見客が取り囲んでおり、垣根の範囲もかなり大きく存在感がすごい・・・。

 

というか見ているうちに言い知れぬ感動が一気にこみあげてきて・・・。

この巨大な桜の樹を見やりながら、自分をこれほど感動させるものはいったい何だろう?あるいは・・・。

 

 

桜も生きものですから、常に部分部分で新陳代謝を続けているんですよね・・・

 

春には赤ちゃんのように新しい芽が吹き

そして最も美しく咲き誇る花は、わが世を謳歌する若者たちのようでもあり

一方で私たちの父祖のようにやがて枯れゆく枝葉もあるかもしれない

でもきっとまた来年も会えるはず・・・

 

 

まあ言ってみればこの巨大な『しだれ桜』は、これを見ている私たち自身の人生あるいは生命そのものを投影しているようなものかもしれない・・・。

そんな由無し事を考えていたり・・・。

 

 

同時に、何よりご近所のご老人仲間、子連れの家族、スマホやカメラを抱えた旅行者たち・・・。

互いを見知らぬ人々がここに集まり、この生命の表象ともいうべき『祇園のしだれ桜』を取り囲むようにして静かに眺めている姿にも心を動かされて・・・。

 

ああ、この日この夜この地を訪れてよかった・・・。

 

本気でそんな感情がこみあげていました。

 

 

 

これが知恩院口?ここでつながっていたという・・・

 

 


『知恩院』の三門がすぐそこに・・・

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

ここまで出て、ああ東大路に出る必要なかったんだな・・・と脱力(泣)

でも夜だと全然見えないですからね・・・

まあ昔であってもこの位置関係ってしっかり把握できていなかったでしょうし。

で、もう一度公園内に戻ります。

 

 

 

『長楽館』 1909年明治42年創建の近代建造物。

 

 

 

食事やティータイムも楽しめるうえに宿泊までできるとか

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

『長楽館』はですね、京都関連のテレビ番組で何度も紹介されているのですぐにわかりました。

たぶんここで食事あるいはお茶を飲んだ記事をアップされてるブロガーさんも多いんじゃないかと思います。

 

でも、夜にこうして眺めると、綾辻行人の小説に出てきそうなミステリアスな雰囲気・・・。

あるいはクリスマス感も出てるかな?すごく美しい建物でした。

 

 

 

ひょうたん池にかかる橋越しに眺める『しだれ桜』

 

 

 

1枚目と似た位置から。クロップしないとこんな感じで見えてます

 

 

 

多くの人々とともに、何とも心静かに夜桜を愛でた夜でした

 

Nikon Df TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2

 

 

この『祇園の夜桜』。

写真的には少し離れて撮るのが一番映えるようにも感じました。

 

で、私この記事を書く前に、この日の3日前に撮った、神戸からハーバーハイウェイ経由阪神高速5号湾岸線で大阪梅田付近まで走った夜景ドライブ動画を編集し終わっており・・・。

その最終チェックも兼ねて動画を流しっぱなしにして、この記事を書いているんですが・・・。

 

動画内では今回、MISIAの『Everything』を採用しており、いやーこれやっぱいい曲ですね。

『祇園のしだれ桜』を眺めていたあの夜を思い出しながらこの曲を聴いていると・・・。

 

何とも具体的な言葉では説明のつかない感情がこみあげてきて、あれ?目から水が・・・。

こういう種類の感動こそが、生きる喜び?と表現されるものなんでしょうね・・・。