先週の出来事:浅見光彦とピアノコンサート | Sepia Wind deux

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すみません、今回もまためっちゃ長い記事なので興味ない方はスルー推奨ですね(笑)
 
これ、何度も書いているんですけど私ここ数年、BS系で放送されているドラマ(主に探偵もの)をよく見ています。
最初は京都が舞台のものを中心に見てたんですけどだんだん、好みのものが選別できてきて・・・。
 
よく見るのは山村美紗原作の赤い霊柩車と狩矢父娘シリーズ(藤谷美紀さんの)あたり?
なぜこの二つかと言えば、基本的に京都が舞台であるというのが第一ではあるんですけど(笑)、それ以外では、出演してる俳優さんたちの好感度が高いからという、まあどうでもいいような理由からだったりします(笑)
 
でもって今年に入ってから新しく見るようになったのが中村俊介さん主演の浅見光彦シリーズ。
浅見光彦シリーズというと辰巳琢郎さん、沢村一樹さん、榎木孝明さんあたりのものは何度か見たことがあったんですけど、ちょうど今、フジテレビ系の中村俊介版を再放送してるところでなんですね。
 
本編に入る前に今日の一枚目。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
ホテルニューグランドの中庭がライトアップされていたので撮ってみました。
 
 
で、これ何本か見ていたんですが、この浅見光彦シリーズ、日本各地が舞台で、それぞれの話で歴史上の伝説とかを題材に取ってるものが多く、けっこうおもしろいことに気づいてしまった・・・。
 
同時に中村俊介さんの魅力。
なんと言っても優しくて押しが強くなく、柔らかい雰囲気が心地いいことにも気づいてしまい・・・。
今じゃ私の中では浅見光彦=中村俊介さんという感じになってしまっている・・・(笑)
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
けっこうきれいにライトアップされてるんですね。
私、ここは何度か泊ったことあるんですけど中庭ライトアップには全然気づかなかったです(汗)
 
 
実は先週末は木曜日から日曜日の朝まで横浜のホテルに滞在していました。
で、その金曜日の話。
 
朝から鎌倉に出かけて写真を撮り、昼前にはホテルに戻りシャワーを浴びて夜の撮影のために体調を整えつつ待機してたんですね。
その際ちょうど浅見光彦シリーズの『棄霊島』をやっていたのでベッドに入ったまま何気なく見てたわけ。
 
で、これ、前編後編の2本立てという力作で。
ストーリーも最初は長崎の隠れキリシタンの話かと思っていたら例の軍艦島の話に移行し・・・。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
もちろん一連の中庭ライトアップは先週撮ったものです。
 
 
退官した刑事が過去の事件を調べるうちに死体となって発見されるところからストーリーが動き出すんですが、なんか旧日本軍の松代大本営とか出てきて話のスケールがどんどん大きくなっていき・・・。
最後は光彦が軍艦島近くの崖から突き落とされるというすごい幕切れ。
 
しかもそこまでのBGMがモーツァルトの『レクイエム』だったのが、襲われた瞬間から、これまたヴェルディ『レクイエム』の有名な『怒りの日』に変わるんですけど・・・。
これがまたものすごく合っていてこちらはハラハラドキドキで圧倒されっぱなし。
というか、たかがテレビドラマでそのへんの映画よりよっぽどクオリティの高い作品作るかなあ?と私、驚くばかりで。しかもまだ前編しか見てないのに・・・。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
 
ヒロイン役は南野陽子さんと星野真里さん。
特に星野真里さんはピアニスト役で、これにすごく驚かされた・・・。
なぜ驚いたかは後で説明しますが。
 
物語の前半で光彦は母に連れられ、若手ピアニスト宇津野ゆかり(星野さん)のピアノコンサートに出かけます。
渋々母のお供をした光彦ですが、ゆかりのピアノを聴いているうちに彼女にすっかり魅了されてしまう・・・。
ちなみにここでゆかりが弾いていたのはショパンの『スケルツォ第2番』。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
 
楽屋でゆかりからサインを貰う光彦。ついでに?次のリサイタルチケットも貰ってもうデレデレ(笑)
というかこういう光彦って私、見たことないんですよねー。
中村俊介さんの光彦は長身のイケメンで女性にはモテるんですけど、そっち方面は奥手というかすごく消極的な印象ありますからね。
 
そういえばこの話でも南野陽子さんが、けっこう好意を見せていたんですけど光彦は黙っているだけで・・・。
まあそのあたりも光彦?というか中村さんの魅力と言えそうではあるんですが。
 
その後、事件の調査で出かけた長野のお土産を持ってゆかりと待ち合わせる光彦。
でもその場所がなんと神宮外苑前のいちょう並木。
 
 
 
Leica M10-D Tri-Elmar 16-18-21mm f4.0 ASPH
 
こちらは昨年11月に撮った神宮外苑のいちょう並木。
20年以上前から撮ってみたいと思いつつ、結局なかなか機会がなかったんですが昨年ようやく念願かなって撮ることができたんですが・・・。
 
 
そうなんです私が昨年12月のブログでアップしていたこの場所。
ええー?なんでこんな偶然あるかなあ?
まあブログ的には都合いいんですけどね(笑)
 
で、光彦とゆかりは並んで並木通りを歩くんですが、ゆかりは笑顔で
「浅見さんは恋人は?」
「いませんけど・・・」
「私と同じ♪」
てな感じでいい雰囲気(笑)
というか星野真里さんがやたらかわいく見えて仕方ない・・・。ピアニストって役柄のせいなのかなあ?
 
 
 
Leica M10-D Tri-Elmar 16-18-21mm f4.0 ASPH
 
青山通り側の端にあるカフェ。ここでゆかりは待っていました。
ちなみに光彦は彼女にもらったチケットを後生大事に、ずっと胸ポケットに入れてるんですね(笑)
 
 
光彦はその後元刑事殺しの容疑者の老人がいる静岡県を訪れるのですが、驚くことにその老人と親しげに話しているゆかりとばったり。
 
老人の家族は遺産狙いの女だとゆかりの陰口を叩く・・・。
それを見ていた光彦は、駐車場でゆかりを呼び止め、
「僕にお役に立てることがあれば遠慮なく言ってください」
と言うんですが、彼女の車がなんと赤いアウディ。
 
ここでも、え?なんでこんな偶然?
まあ彼女のはアウディTTなんで私のA7とは違うんですけど、不思議が重なる・・・。
 
 
 
Leica M10-D Tri-Elmar 16-18-21mm f4.0 ASPH
 
このアングルでこの道を、ゆかりと光彦は二人並んで歩いていました(笑)
 
 
で、なんでいろいろそんなに驚いているかというと、実はその翌日、私自身がとあるピアノコンサートに行く予定でもあったんですね。
 
まあ、コンサートだけならホテルを取る必要なかったんですけど、年が明けてから導入した新しいカメラで動画撮影したい場所があったので結局3泊してました。
 
ですから木金土と夜は、というか夕方から都心に車で出撃しており。

まあその甲斐あってまずまずのものは撮れています。

またその夜景動画もいずれYouTubeにアップする予定なので、そちらもよろしくお願いしますね。

 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
ついでなので、木金土と滞在していた横浜みなとみらいの夜景。
横浜は基本的に動画撮影のための基地的な位置づけでもあり、みなとみらいの夜景はスチル写真ではほとんど撮ったことがなかった・・・。
 
 
それにしてもこんな偶然あるかなあ・・・。
リアルなコンサート前日に、こんなそっくりな内容のドラマ。
美しいピアニストさんのコンサート、神宮外苑、アウディ。しかも演奏曲はショパン中心・・・。
 
で、その『棄霊島』の後編が今日の昼ごろ放送してたのでいそいそと見る私(汗)
後編でもコンサート場面はあって、流れていた曲はこれまたショパンのいわゆる『革命』で、これも何と言いますか・・・。
 
この曲はご存知のようにすごく激しい曲で、ロシアに蹂躪されたショパンの祖国ポーランドを想う決意のようなものが感じられるんですが、これ聴いていて私はなぜかベートーヴェンの月光第3楽章を思い出してしまうんですよね・・・。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
 
ストーリー的には、実はゆかりは出生の秘密(正確には母親の出生)があるんですけど、それが事件の核心に繋がっており、光彦は彼女を待ち伏せしてまたあの外苑並木道へ。
 
ゆかりの母親について訊ねると彼女、
「一度は私を捨てた母を憎んだこともありますが、でも憎しみからは何も・・・。人を憎むより信じる方がどれだけ心が豊かでいられるか・・・」
 
ゆかりには辛い質問だったのですが、それでも別れ際にゆかりは笑顔で、
「浅見さん・・・、今度デートに誘ってくださいね」
と言って立ち去っていく・・・。そして呆然と彼女を見送る光彦。
ゆかりは光彦のことをどう思っているのだろう?
 
 
 
Leica M10-D Tri-Elmar 16-18-21mm f4.0 ASPH
 
ゆかりの母親について光彦が訊ねていたのもこの光景。
というかドラマは冬なので完全に枯れていましたが・・・(汗)
 
 
ラストはゆかりにとって厳しい現実が待っているのですが、光彦は辛さに打ち克ってピアノを弾くよう彼女を励まします。
そして最後にコンサートで彼女が弾いたのが、これもショパンのいわゆる『別れの曲』。
ゆかりにとっての厳しい現実というのは肉親との別れでもありましたから、たぶんこの曲を選んだのでしょうね。
 
その『別れの曲』を聴きながらの光彦の独白。
「僕は彼女の演奏が永遠に終わらないことを祈った・・・」
 
 
ストーリー的にはなんと言いますかやはり悲しい結末で、軍艦島近くを航行する船の上で光彦は南野陽子さんと一緒に、死んだ元刑事に別れを告げてエンディング。
 
最後、軍艦島を空撮しつつキャスト等の字幕が流れる背景でかかっていたのはモーツアルトの『レクイエム』でした。
ついでに言うと真犯人が真相を独白するシーンで流れていたのは『アルビノーニのアダージョ』。
随所にクラシックの名曲を配して、こういうところもうまいなあ・・・。
それにしても大滝秀治さんはやっぱり名優です.
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
みなとみらい、さくら通りから見上げたヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル。
いやーなかなか絵になりますよね。
 
 
というわけで先週の週末はなんとも不思議な時間を過ごしたんですが・・・。
まあ少し前から浅見光彦シリーズが好きになりかけていた矢先、実際のコンサート前日という特別な日に、あらかじめ見計らって登場させたかのようなハイクオリティのドラマ。
 
内容も個人的につながる部分が多くて、運命?(笑)みたいなものに導かれていたかのような錯覚を覚えていました。
実は星野真里さんは、少し前に山村美紗サスペンスで名取裕子さんの娘役で出演していて、ちょっと気になっていた矢先でもありましたし(笑)
 
ちなみに実際のピアノコンサートも素晴らしい演奏でした。
子供が所属するオーケストラ関連のコンサートやイベント以外では実に久しぶりのコンサートで。
やはり同じ場所で同じ音を共有できるのは、CDとはまた違う、体験として大きな感動がありますね。
あと、これも重要なんですがそのピアニストさん、大きな病気を克服しての復活コンサートでもあり、いろんな意味で忘れがたい演奏会となりました。
この場を借りて素晴らしい演奏のお礼を申し上げたいですね。
 
 
 
Nikon Df  TAMRON SP24-70mm F2.8 Di VC USD G2
 
ラストはワールドポーターズ前の通りからランドマークタワーとコスモクロックを見上げて一枚。
それにしても最近のカメラの高性能ぶりには驚かされます。というか手振れ補正機能があるスマホならこれぐらいは撮れるんじゃないかなあ・・・。
で、今回の撮影で当分、横浜には泊まる予定がなくなったはずなんですけど、こういう写真を見ていると、この夜景だけを目的にまたゆっくり来たいとも思いました。
 
 
最後になりますが浅見光彦シリーズについての感想みたいな記事もまた書きたいですね。
あとは山村美紗サスペンスと舞台となっている京都についても。
それと久しぶりに本も読んでいます。もちろん京都が舞台の『喫茶店タレーラン』シリーズの最新作ですが、これもいずれ感想みたいなものを書きたいなあ・・・。