岸惠子さんが93歳で亡くなった。 
私の中で彼女といえば、やはりドラマ「赤いシリーズ」で演じていた「パリのおばさま」のイメージが非常に強い。画面に映るだけでフランスの華やかな風が吹くような、独特の気品が強く記憶に残っている。 
そして彼女は、歳をとってからも本当に美しかった。単に若い頃の姿を保っているという意味ではなく、重ねた年齢や知性がそのまま外見の気高さとして滲み出ている姿が印象的だった。 
昭和も遠くなりにけり。
一つの時代がまた遠くなったことを実感する、そんなニュースだった。