喜ばれる喜び
被災地ツアー後、今度は知り合いのミニアルバム制作に参加させて頂く関係で割りと忙しく過ごしていたけれど、落ち着いたこのタイミングで思い出を書き残しておこうと思う。
最近はむちゃぶり案件が蔓延っているのか、はたまたミュージシャンというのはこういう性なのか、レコーディング1週間前というのに、そもそもに曲が上がってこない。
今まで経験してきたバンドでは、曲がある程度枯れてきたタイミングでレコーディングに入る事が多かったのだが、今回は音源ありきの企画モノ。
まぁ、ただただ時間を掛ければいいってモノでもないので、いつでも対応できる準備をしていなければ・・・という事だろう。
まったく、耳が痛い話だ。
結局、その後数日間で5曲程を録るという、チャレンジングかつスリリングな体験をさせて頂いた。
こりゃちょっとしたスタジオミュージシャン気分だな、なんて思ったのも束の間、彼らはきっと当日に譜面を渡されて演奏、というレベルだったりするのだろう。
まったく、気が狂いそうだ。
それでも、自分がギターを弾く事で喜んで頂けた事は嬉しい事であり、非常にありがたい事である。
以前、「親類の結婚式の為に曲を作るので手伝って欲しい」という依頼を頂いた事がある。
これだけでもむちゃぶり臭が漂っていたが、加えて納期1日という震える状況下、必死でお手伝いさせて頂いたのだが、その時もありがたい事に非常に喜んで頂けた。
人が動く要因には、褒めてもらえるとか、熱量みたいなモノもあると思うけれど、喜んでもらえるという事がどれだけ大きいか。
再認識した今回の素晴らしき思い出。