「この学校入って、機械の論理とかは未だに理解出来てへんけど、生理学系に興味持つようになった」
「生理学系?」
「うん。解剖とか、病理とか、生物系なもの」
「理学療法師になりたいのか?」
「え、理学の分野なん?」
そこで我に返ったママも尋ねました。
「臨床の事言ってるの?」
「え、臨床?」
(臨床って、確か注射打つのもあるんだよね……? 確か、Mが阪大の臨床で注射打つ練習したって……)
「そんな具体的なとこまではまだ決めてないけど、とりあえずそれが決まるまでバイトしようかと思う」
「探しながらか?」
「うん」
パパは、それで頷いてくれました。
しかし、ママは予想通りだんまりしちゃって、茫然としてます。
「だって。これが現実やわ、K」
それから30分もの間沈黙。
じっとしてられないあたしは、バレないようにテーブルの下で足をぶ~らぶら。
パパは椅子にもたれたり、テーブルに肘着いたり、腕組んだりなど。
「パパもね、どーかなあ……って観てたのよ。笑顔はいつから先の事考えてた?」
「後期が始まる少し前から。初めて考え始めたのは、1年前の年末かな」
でも、1年前にもう1回頑張ろうと思ったのは、当時付き合っていた彼が居たからであって……。

それから、あたしは初めて両親に今まで言わなかった本音を言った。
レポートするにも、テストするにも疲れた事。とにかく、ひっくるめて疲れた事。レポートの時に痛めた右手が未だに治らず、何十枚もの紙に文字を書くのにも苛立ちを感じたこと。やる気をなくした事。理解しようとしても、出来なかった事。
やる気をなくした事に関しては、2人ともわかっていたようだった。
まあ、家ではパソやるわTV見るわ、本読むわやから、当たり前やろな。
でも、右手の事に関しては意外だったようだ。