インドの赤線地帯(売春街)に生きる子どもたちと、彼らに写真を教えながら
彼らを学校に行かせてそこでの生活から抜け出させようとする女性カメラマンのドキュメンタリー。
AshAメンバーで見に行ってきました。
子どもたちの笑顔が素敵だとか、子どもにはやっぱり色んな才能があるんだよなぁとか、
感じたことはいろいろあるのですが、中でも特に私が強く感じたことを書きたいと思います。
①子どもが親を思うこと
主人公となる子どもたちは赤線地帯に暮らす子どもたちで、親は娼婦だったり薬物中毒だったり、
かなりの確立で何らかの犯罪を犯して生活しています。
そして、子どもに対して「このゴクつぶしが!」と怒鳴りつけることもしばしば。
そこでの子どもたちの生活は、「大人予備軍(=労働力の一部)」であって「子ども」ではない、ということが伝わってきました。
日々大人の手助けをして働いているわけです。
その中で印象的だったのが次の言葉。
(先に書いた母親に「このゴクつぶしが」と怒鳴られる女の子のもの。)
「ママはときどきひどいことを言うの。」「でもいいの。ママだから。」
親が子を思う心は何よりも深いとはよく言われていますが、子どもが親を慕う気持ちもホントに強いんだなぁと、
改めて思いました。
だからこそ、娼婦として働く母親を見て生活することとか、
親を喪うこととかがどんなに辛いことなんだろう、と考えさせられます。
考えても体験しないと分からないことかもしれないけど。
②教育って…
現状を変えるためには教育が必要。
これはAshAの理念でもあります。
でも、子どもたちを学校に行かせることがどんなに難しいか。
この映画の結末はその「現実」を伝えていると思います。
(女性カメラマンによって子どもたちは学校に通うようになりますが、続いたのは8人中2人)
学校がそこにあっても、誰かが子どもを学校に入れても、ダメなことってあるんですね。
そしてその主な理由が親の反対。
輪t氏たちは日本から、インドの子どもたちが学校へ行って勉強ができるように、と思い活動しています。
しかし学校へ行くのを阻んでいるのが、
「学校なんて行かなくていい」「食いぶちを稼がなきゃいけないんだからそれより働いて」
という親の意思、または状況だとしたら?
私たちに一体何ができるのでしょう?
と、これを書いているうちにもインドの街の奥、細い路地を何度も何度も曲がった、
あんまり陽の当たらない場所でこんな子どもたちが今も生活しているんですよね。
何とも言えない気持ちです。
しむ