「なぁ、昨日のLINEってほんと?ほんとにいいの?」






朝学校に登校して教室に着くなり笑顔で聞いてくる山高君。





『本当だよ、うん』





「よかった!ありがとな、これからよろしく。」






『こちらこそ、』




「でもなんで急にOKしてくれたの?」





『え、と.....それは相手が見つからなかったからで.....』






「はは、なんだ。やっぱり見つかりづらいよな~。ま、いいや。お互い見つかったことだし。1か月がんばろーなー」





そう言って笑顔で頭をくしゃっと撫でられた。






同時に、顔が赤くなるのがわかる。熱い。とても熱い。







だって、イケメンにこんなことされて照れない人っていないよね??






少なくとも私は、そう思う。うーわぁ、バカみたいに顔が熱い。






絶対今顔ヤバいよね.......







周りの女子が、見てくる。視線が、痛い。








けど、当の本人はまったく気にしてない様子で、気付いたらどっか行ってた。









もう、こんなことしないで......./////////








奏「あーれぇ、英李、どした??顔、赤いよ.....??」






『か、奏!なんでもないよ!』






奏「うそ!絶対なんかあったでしょ。じゃなきゃ赤くならないよ!ねぇ、何があったか私に教えてよ。」





『わ、わかった。奏には、教える。ちょっと、こっちきて。』






奏には、敵わない。そう思って、教室を出て奏を廊下の隅へ連れて行って一部始終を包み隠さず全部話した。





山高君にペア団に何度も誘われたこと。



LINEでOKしたこと。



さっき頭を撫でられたこと。







それらを聞くと、奏は「えーっ!!!」と大きな声を出した。





『ちょ、奏声大きいから!もうちょっと静かにしゃべって。』





奏「ごめんごめん(笑) 私の知らないところでそんなことが起こってたなんて!なんで言ってくれなかったの??」





『だって奏、最近いっつも雄大君ばっかりじゃん。奏と二人きりで話したいからお昼誘っても何故か途中から雄大君来るし。』






奏「あー!そっか、ごめんね!もう、雄大とそんなにベタベタしなけりゃ、この話もうちょっと早く聞けたってことか。バカした!でも聞けて良かった!英李、頑張ってね!応援してる!」




『もういいよ、許す(笑) あと、ありがとう。頑張ってみる......』







奏「ゆくゆくは二人がくっつくように応援してる!(笑)」






『もう!奏、そんなんじゃないから!やめてよ~。第一、私が山高君に釣り合うわけないでしょ。』





奏「え、そう??私は、英李は可愛いと思うけどな~。」






雄「俺も、森里は可愛いと思うよ!ま、奏には敵わないけどね(笑)」





わぁ、いつの間に雄大君が.......







奏「やっぱり、そう思う??英李は可愛いもんね♡ ていうか、雄大!何できたの~?」






雄「教室見たら奏が居なかったからね。宿題見せてもらおうと思って。」






奏「ほんとに??ほんとにそんな理由??」






雄「ま、理由の半分は宿題。けどもう半分は、今日まだ奏を見てなかったから。」






奏「もう、やっぱり///////」







わぁ.......なにこのカップル。私いるんですけど。








『あのー......??』







奏「あ、あぁ、英李!ごめんね!さぁ、教室戻ろ戻ろ!」









教室に戻ると、山高君が机に突っ伏してる。








そんな姿でも、絵になるなぁ、なんて。






この人に、さっき私、頭をくしゃって撫でられたんだよね?しかも、満面の笑みで。









そう思うと、顔がまた熱くなってきた。








丁度その時、先生が教室に入ってきたため急いで自分の席に座る。







後ろでまだ突っ伏してる山高君。









なんだろう、いつも以上にドキドキする。







"おい、山高はまだ寝てるのか??これから朝学活だから、悪いが、森里、山高を起こしてくれ"







先生にそう言われて、ドキドキしながら山高君に声をかける。






『おーい??山高君.......山高君??起きて??』






声をかけても起きないため、肩をトントンとたたく。





すると、いきなり手首を捕まれ、ちょっとだけ顔をあげた山高君が、





「わ、もう朝学活?.........ありがと、起こしてくれて。」





そう言ってふわっと微笑んだ後、ゆっくりと体を起こした。







え、え、え、え、え、え、





今、私の脳内やばいことになってます。







なにこれなにこれなにこれ。






今のなに。手首つかんで、ありがと、って、ふわって。












あああああああ照れる。ヤバイ。照れる。どーしましょ。もう後ろ向けないや。










................なんでこんな照れるようなことできるの??










その後1日、真面目に授業を受けられなかった.......










==Next==
==ARAN SIDE==




《なぁ、お前また森里誘ってんの??》



《ほんと、なんで森里なの??もう2回も誘ってね??》



《しかも断られてるし(笑)阿嵐でもこんなことあるんだねー(笑)》







友達にこんなことを言われてる。言われなくてもそんなのわかってる。






森里さんが俺に気がないことくらいわかってる。





去年の2学期に入ったあたりから急に気になり始めて好きになって、かと言ってそれほど話したことがあるわけでもなくて。






そして今年、2年生になって同じクラスになれて。それだけでもテンション上がるのに、出席番号が前後で。もう、運命なんじゃないかって。






でも、「1年間よろしく!」って声をかけたら『よ、よろしく.....』なんて素っ気なくて。







それ以来毎日話しかけてるのに今でも素っ気ない返事をされる。









援団決めの時も、森里さんが援団やる!って手を挙げたから、じゃあ、俺も、なんて手を挙げた。







それから、もう2回も誘ってるのに。









他の女子からは何人もペア団やろ!って誘われたけど、俺はその度に「他に組みたい人がいるから」って断った。
















森里さんがいいのにな。









森里さんじゃなきゃ、嫌なんだ。









《もうお前そろそろ諦めて他の女子にしなよ(笑)》








友達にそう言われたけど、







女々しいってわかってるけど、諦めないよ。












その日、放課後は真っ直ぐ家に帰った。







そして、森里さんとのLINEを開いてみる。








英李{ え、

英李{ ごめん無理

え、そんなこと言わないでよ! }

        どうしてもだめ? }

       でもそっか、ごめん }




俺のメッセージに既読がついて終わってる。






あーあ、ほんとはこんなはずじゃなかったのにな。








もう1回、言ってみよう。誘ってみよう。




もう1回だけ、








そう思いながら、メッセージを送った。







なぁなぁ、ほんとにしつこいってわかってるんだけど }

               ペア団、一緒にやらない? }

  少しだけ、少しでいいから考えてくれないかな。 }








あーあ、送っちゃった。







どうくるかな。いい返事来るかな。









・・・・・・・・また、断られるのかな。







そう思ってるとき、携帯が鳴った。





通知が来ていた。







英李{ うん......

英李{ 私でよければ、いいよ、










「え、」










思ってもない返事に困惑する。








と、同時に、嬉しさがこみあげてくる。











OKしてくれた。森里さんがOKしてくれた。








嬉しすぎてどうしよう。










母さんが"夕飯出来たわよー"なんて呼ぶ声も俺の耳には届かない。









嬉しすぎて何度も何度も見た。







わ、これって現実なんだ。こんなことって本当にあるんだね。










なんだか女子みたいだけど、そんなんどうでもいいや。











==Next==

高校2年生になって早1か月。




5月に入り、そこそこクラスにも馴染めて、奏とも相変わらずうまくやれてるし、山高君ともなんとかやっていけてるんだけど........

















私、森里英李は今、ピンチに立たされています。




時をさかのぼること、1日前――――










谷村高校では1か月後に体育祭があって、体育祭ではやりたい人を集めて援団をやるんだよね。



援団では各色ごとに男女で自由にペアを組んで衣装を着てダンスを踊って、各団の応援歌を歌うの。





それを、昨日決めたんだけど..........






私、去年援団やれなくて後悔してたから、「今年こそは!」って思って援団に立候補したの。





それで、相手は自由に決めれるんだけど........










なんと、昨日山高君に「一緒に援団やらない??」って声をかけられたのです。









もちろん断ったよ!でも、今日の朝、LINEを見たら.......






Aran{ ねぇ、昨日も言ったんだけどさ。

Aran{ 一緒に援団やろうよ。






なんてメッセージが来てたのです。






そこで私は、




{ え

{ ごめんね無理





とふたつ返事。








もー!何で私なの!他に女の子はいっぱいいるっていうのに。




女の子なんて山高君ならすぐ捕まえられるでしょ?







なのに、なんでこーも誘ってくるのかな.....

















奏に話そうとしても、奏はいっつも雄大君とラブラブしてるんだよねー。






それに、奏と二人で話したいからお昼の時に二人で食べよう、って誘っても、なぜか途中から雄大君が割り込んでくる始末。








もう何なのこのカップル






仲いいのはいいし、ほんと美男美女でお似合いなんだけど......








もう少し周りをみて、もう少し空気読んで.......














でも、なぜか山高君は私が2度も断ったのに、嫌な空気を醸し出さずにいつも通り話してくれる。







ほら、今だって










「なぁなぁ、森里さん!数学の宿題どこだっけ?」





『え、あ、ここだけど......』






「わ!丁度いーや!よかったらそのノート写させて!」





『え、あ、ど、どぞ.......こんなんでよかったら........』






「全然いいって!ありがとな!」










あぁ、なんて優しいんだろう。






こんな私が山高君に誘われる、ってだけでも図々しいのに、しかも断っちゃってるのに、なんでこんなにいつも通り接してくれるの??







やっぱり断っちゃったことを気にしてるのは私だけなんだね、なんか自分で自分を苦しめてるみたい。








もう考え込むのなんてやめようかな。











自分で微妙な空気感を作るのは嫌だし、山高君、いつも通り接してくれてるんだから。











==Next==
==CAST==

森里英李(もりさと・えいり)

谷村高校2年7組の生徒。



山高阿嵐(やまだか・あらん)

谷村高校2年7組の生徒。英李と出席番号が前後。



清良奏(きよら・かなで)

英李のともだち。


桜庭雄大(さくらば・ゆうだい)

阿嵐のともだち。奏の彼氏。





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文化祭の日、一緒に回った後に

空き教室で言ったよね。






"それでもいい"って。

"そんなの気にするな。俺は英李が好きだから"って。



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時は2016年4月6日。


そう、今日は始業式。晴れて高校2年生になりました。



1年生の時は宿題や提出物を出さなかったりとか出席日数やばいとか多々あって、進級できるか不安だったけど、無事進級できました(笑)



『えーっとクラスは、、、あっ、あった、7組だ!』



先生から渡されたクラス分けの紙には、"2年7組34番森里英李"の文字が。



どうやら今年のクラスも7組のようです。




奏「英李ー!」



あ、友達の奏が私を呼んでる。




『んー?なに、どした??』



奏「私たちまた一緒のクラスだよ!!!」



奏が指さすところには、"2年7組14番清良奏"と書いてあって。





どーやら今年も奏と一緒のようで、すっごく喜んでます。




奏「あ、ねぇねぇ、今年の7組、山高阿嵐くんがいるの、知ってる??」




え、何それ、初耳なんですけど。



山高阿嵐君は元1年8組で、すっごくかっこいい!なんて噂されてた男の子。スラッとしていて背が高くて、顔が整っていて.....先輩からも同学年からもすごく人気のある人。



そんな山高君が同じクラスだなんて......




しかも、よくよく見ると、"2年7組35番山高阿嵐"って書いてある.....






えーーーーーっ、私の後ろじゃんか!!!!!



絶対女の子たちから冷たい目で見られる.....




奏「よかったねぇ、山高君が同じクラスで、しかも後ろだなんて!まぁ、私には彼氏がいますから♪」




奏には、去年の10月から付き合い始めた彼氏くんがいるのです。



桜庭雄大くん。雄大君も、同じクラスなようで。




奏「あーっ、私幸せ!同じクラスに雄大も英李もいるなんて!もうこれだけでこの1年間生きていける.....」



『奏さっきからうるさいよ.....』




奏「さ、教室いこ!」



テンションMAXの奏には敵いません。





教室につくと、もう大体の生徒が教室内にいて。




34番の席を見ると、その後ろで楽しそうに友達と話してる山高君。




私が前なんて、いいのかな.....




そう思いつつ、34番の、自分の席に座る。




すると、後ろから声をかけられた。





「お、前は森里さんじゃん!1年間よろしくな!」




かけてきたのはやっぱり山高君。




『よ、よろしく.....』




あーもう恥ずかしい恥ずかしい、今の状況考えてよ!なんで友達がいるのに私に声かけてくるの.......


お蔭で周りの女子の視線が痛いです。













そうこうしているうちに、新担任の山倉先生がやってきた。



"今日から1年間、このクラスを受け持つことになった山倉です。いいクラスにしていきましょう。"




よかった、山倉先生は生徒からも先生からもとっても評判のいい先生で、自分の受け持つクラスをとても大事にしてる。今年は平和な先生が来たから、平和なクラスかな。








平和な先生に、平和なクラス、平和な奏と雄大君。














......................唯一平和じゃないのは後ろの席の山高君、だけか。





さっきから私が山高君嫌いみたいな発言ばっかだけど、別に嫌ってはいないよ?



ただ、私が人気者の山高君の前だから、女子の視線が痛くて嫌なだけ。





私でいいのかな、ってすごく思うんだ。










気づいたらそんなことばっかり考えちゃってるからもうやめにしよう!







ちょうど先生が"早速だが新しい委員会と係を決めたいと思う"とか言ってたし、ちょうどいいや。







委員会を決め終わり(ちなみに私は委員会には入りませんでした)、次はクラスの係決め。先生が黒板に、現代文、英語、日本史.....と次々に書いていく。







.........私は、日本史係になろうかな




そんなことを考えて、手を挙げながら日本史係に立候補する。






本来なら二人係が必要なのに、私しか挙げてないみたい。




まぁ、仕方ないよね、日本史の担当の石坂先生の授業は恐ろしくつまらないって有名で、生徒たちからの評判があまりよくないもん。まぁ私は日本史の内容が好きだからいいんだけど。











........ふと、後ろで声が聞こえた。






「先生!俺も日本史係!」










なにやら状況を察すると、山高君が日本史係に立候補してるみたい。


















ってええええええええええええ!








何で立候補してるの!




しかも人いないから同じ係になっちゃったし!





なんで同じ係なの!











後ろでは山高君が私に笑顔を向けながら「よろしくねー!」なんて言ってるし.....






周りの女子からの目線がすごく痛いし.......









もう!私の学校生活どーなっちゃうの!












==Next==

あなたに一番近い猫は…

あなたに一番近い猫は…




猫が好きなので、



やってみちゃいました。





かわいいかわいいスフィンクス。





スタイリッシュで無駄な肉がなくてスラッとしていて、




まるでハリー・ポッターに出てきそうなスフィンクス。










嬉しいです。猫が動物の中で一番好き。








みなさんは、何になりましたか??






==麗沙reisa==