はじめに
JRを利用して長距離の移動をする場合に,知っておくとおトクな内容をまとめておきます.主に,普段は鉄道で長距離移動をしない大学生が,JRを利用して,帰省や旅行をすることを想定して書いています.
この記事にかかれている内容は,全て乗車券に関する話であるため,特急券などの料金券は関係ないことにご注意下さい.
当初は,特急券などの料金券についての内容を含めて書こうと考えておりましたが,かなり長くなってしまったため,これについては後日別記事で書こうと思います.
※ 詳しい人向け
以下,特に断りがなければ,乗車券の経路は最も一般的な経路であると考えます.
そもそも経路なんかを考える詳しい人はこの記事を読んでも得られる情報はないと思います…….
・運賃の学生割引
言うまでもなく有名な制度かもしれません.
大学生等が片道100kmを超える乗車券を購入する場合,購入時に割引証を提示することで,運賃が2割引になります.
切符に,「証明書[学割]を携帯して下さい」と書かれていたら,それは学割の適用を受けた乗車券です.
例えば,「[区]東京都区内→[阪]大阪市内」(556.4km;東京都区内等については後述,東京→大阪の乗車券だと思ってください) の片道乗車券を購入するとき,無割引ならば,8,750円の運賃が必要ですが,学割を適用すると,7,000円の運賃となり,1,750円おトクです.
東京駅から,片道100kmを超える主な駅を以下に示します.
- 東海道線・東海道新幹線:熱海 (104.6km)
- 東北線・東北新幹線:宇都宮 (109.5km)
- 高崎線・上越新幹線:高崎 (105.0km)
- 中央線:塩山 (116.9km)
- 常磐線:友部 (104.6km)
学割の適用を受けた乗車券を使用する場合は,学生証を携帯しましょう.
なお,東海道新幹線では,指定席での車内改札が廃止されたのとほぼ同時期から,学割の適用を受けた乗車券を持つ客を対象として,学生証のチェックを行っているようです (経験談).
・運賃の往復割引
学割より知名度は下がるかもしれませんが,これも有名な制度です.
片道601km以上の乗車券を往復同時に購入する場合,運賃が1割引になります.
切符に,「[復割]」と書かれていたら,それは往復割引の適用を受けた乗車券です.
東京駅から,片道601km以上の主な駅を以下に示します.
-
山陽線・山陽新幹線:西明石 (612.3km)
-
東北新幹線:二戸 (601.0km)
また,原則として,学割と他の割引を重複して適用することはできませんが,往復割引は例外で,学割と往復割引を重複して適用すると,おおよそ28%割引となります.切符に,「証明書[復学割]を携帯して下さい」と書かれていたら,それは学割と往復割引の適用を受けた乗車券です.
例えば,「[区]東京都区内→岡山」(732.9km) の乗車券を購入するとき,学割の適用を受けて,往復乗車券として購入すると,15,080円の運賃となります (無割引の運賃は20,960円,往復割引の運賃は18,860円).
・乗車券の有効期間・途中下車
筆者の個人的な考えではありますが,鉄道をよく利用する人を除いてあまり知られていない (非常に残念) 制度であり,飛行機や高速バスに対して,鉄道を利用する最大のメリットだと考えている制度です (帰省のついでに旅行できます).この記事では,特にここの部分を伝えたかったので,少し詳しめに書きます.
片道101km以上,かつ,大都市近郊区間 (後述) 内で完結しない乗車券は,有効期間が2日以上となり,途中下車 (乗車券の区間内の駅で改札口の外に出ること) をすることができます.途中下車は,乗車券の区間内で,後戻りしない限り,何度でも行うことができます.
乗車券は,距離が長くなると運賃が割安になるため,ほとんどの場合,列車に乗る都度,乗車券を購入するよりも安くなります.また,乗車券の距離が長くなるので学割等も使いやすくなります.
もちろん,有効期間が終了すると乗車券は無効になるため,
有効期間内に目的地に到着するスケジュールを立ててください (乗車中に有効期間が終了した場合,下車駅までは有効です).
有効期間は開始日と共に切符に記載されています.
片道乗車券の有効期間は,上記の条件を満たす場合,乗車券の距離を200km単位に切り上げて,200で割り,1日を足すと計算できます.往復乗車券の有効期間は,行き帰りどちらの乗車券も,片道乗車券の2倍となります.
例えば,「[区]東京都区内→[名]名古屋市内」(366.0km) の片道乗車券を所持しているとすると,有効期間は3日です.
この乗車券の区間内には,東海道線・東海道新幹線の横浜,小田原,静岡,浜松等の駅が含まれていますが,これらの駅で途中下車することができます (東京都区内・名古屋市内に含まれる各駅を除く (理由は後述)).よって,この乗車券では,「東京から出発し,横浜で1泊し,静岡で1泊し,浜松に少し立ち寄って,当日中に名古屋に到着する」という旅行が可能です.
また,乗車券の一部区間に乗らないということもできます.
例えば,「[区]東京都区内→[広]広島市内」(894.2km) の乗車券を所持しているとすると,新幹線で京都まで移動,途中,京都で途中下車し,阪急で梅田に移動,大阪から再びJRで移動するということが可能です.
この場合,京都と大阪の区間は不要ということになりますが,乗車券を別々に購入するよりも安いです.
他の例として,「[区]東京都区内→松本」(235.4km) の乗車券は,大都市近郊区間内で完結するため,有効期間は1日で,途中下車することはできません.
しかし,大糸線の隣駅の北松本は,大都市近郊区間外のため,同一運賃の「[区]東京都区内→北松本」(236.1km) の乗車券は,有効期間が3日となり,中央線・篠ノ井線の区間上の駅で途中下車することができます (松本と北松本の区間は乗る必要はありません).
他方,片道100kmまでの切符,または,大都市近郊区間内で完結する乗車券の有効期間は1日で,途中下車することはできません.
例えば,「東京→大船」の乗車券を買って,横浜で下車すると,切符は回収されます (普通はICカードを使うでしょうが……).
Suica等のICカード乗車券を利用する場合もこちらのルールに従います.
大都市近郊区間については,東京,大阪,福岡,新潟,仙台近郊区間が設定されています.
長距離移動をする場合はほとんど気にする必要はないと思います (先述の例のように東京近郊区間は特に広いので気をつけて下さい).ここでの詳しい説明は省くので,詳しくは,こちらのページをご覧ください.
この制度に関して,「[山]東京山手線内→熱海」(104.6km)の乗車券は,新幹線経由と在来線経由で有効期間や途中下車の可否が変わるというような細かい話がありますが,ここでは割愛します.
・特定都区市内発着の乗車券
おわりに
乗車券について,普段,長距離移動に鉄道を利用しない人が知っておくとおトクな内容は以上になります.
しかしながら,実際に鉄道で移動する場合は,新幹線などの特急列車を利用する場合も多いと思います.
後日,別記事にて,特急券などの料金券について,知っておくとおトクな内容を載せたいと思います.