終戦 | R o s e t t e

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ば ら い ろ の 日 々




8月15日は終戦記念日でしたが、私も別の意味で一つの終戦を迎えました。

と言うのも、2年前に別れた元彼のその後を今日ふと耳にしまして。


ある日、職場からも私からも音信を絶ち、突然姿を消した元彼。
ずっとその後の消息は不明だったけど、今日判明した話によると、地元に帰って定職について、ずっとそこで暮らすことにしたんだって。

失踪した1ヶ月後にはもう東京を後にしていたらしい。
上京してすぐ私と付き合い始め、別れてすぐ帰って行ったことになる。


てっきりずっと東京にいると思ってたから、街で似たような人を見かける度に妙にビクビクしてたw無駄だったなw

東京で新しい仕事、新しい彼女とちゃっかり成功して、まだ立ち止まったままの私をせせら嗤ってるに違いないと思ってた。
私を捨てたのに、私があれこれ案内してあげたこの東京でまだのうのうと生きてるのだとしたら許せないとも思ってた。


でももうとっくにいなかったんだね。
全部全部あの季節をすべて思い出として一括りにまとめて、心に納めて、帰って行ったんだね。
帰っていく時、飛行機の中で彼は何を思っただろう。
東京について、私についてーー…。



何だか、まるで私に出会うために、私にたくさんの愛を教えてくれるために東京に来てくれたみたいな、そんな気がしてならない。

東京に憧れて、キラキラした瞳で上京してきた頃の彼を今でも覚えている。

彼にとっては東京で暮らした日々=私と過ごした日々だったんだなと思ったら、何だか過ぎ去った他愛もない日々がとても尊いものに感じて、彼のいた景色がひどくキラキラして思えて、無性に泣けた。


東京での貴重な日々を、私と共にしてくれてありがとう。
はるばる遠い所から来て、こんな私を好きになってくれてありがとう。



今は地元で、お年寄りに食事を届ける仕事をしてるらしい。
選んだ仕事がとても彼らしくて微笑ましい。
ピザの宅配してた頃の彼、弱い者に優しかったあたたかい彼を思い出す。
ぴったりだと思う。きっとお年寄りから可愛がられているだろう。



彼の地元は東京から遠く離れた宮崎。

今までも何度か自分の心の中で彼との関係に節目をつけてきたつもりだったけど、
今日初めてその後を知って、物理的な距離を思ったら、ようやく本当に終わったのだと得心がいった。


出来ればもう一度だけ会って、あの頃のこといろいろ話してみたかった。
でももう二度と会うこともないだろう。

いろいろあったけど大好きでした。

T君、たくさんの思い出をありがとう。
どうか地元でも頑張ってね。