『天国旅行』 | R o s e t t e

R o s e t t e

ば ら い ろ の 日 々



{E0A05703-1470-4CC4-98FF-B63236B41098:01}


『天国旅行』読了。

イエモンの同タイトルの曲がとても好きで、書店でこの本を見かけてから気になってはいたのだけど、なんとなく購入せずにいた。

そしたら先日、なんと母が読んでいるじゃあないですか!
「なんとなく気になったから買ってみた」と。
私も気になってたことは母に一言も言っていないし、書店で平積みされていたわけでもなかったのに、偶然でちょっとびっくり。


心中がテーマの短編が7つ。

個人的に気に入ったのは「森の奥」と「SINK」。

「森の奥」は、「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせる感じが面白かった。
俳優さんの名前に疎いので配役は決められないけど、読んでいて脳内のTV画面に映像が見えてくるようでしたw

ラスト、青木くんがどうなったか分からないけど、自ら生きる道には戻らなかったんじゃないかなぁ…と予想。
青木くん、かっこよすぎて泣けてくるぜ…。


「SINK」は、勝手に脳内で
悦也…大倶利伽羅
悠助…燭台切光忠
で妄想キャスティングしながら読んでしまったw
「一人でいい。一人がいい。」ってね。そういう子ワタシとても好きです。←

暗いテーマだけど、読後感はあまり暗くなくて、悦也がんばれ…!って。
やっぱり読後が苦々しい話はあまり好きじゃないみたいだ。
上の2編は主人公に少しだけ希望が与えられてるから、だから心に残ったんだと思う。


三浦しをんさんの本は初めて読んだけど、文章がスッと入ってきて読みやすいなと思いました。
他の作家さんとかだと、一文を何回か読み返さないと情景が頭に浮かんでこなかったりするけど、三浦さんの文は一度読むとすぐその場面が想像できる。
読むのが遅い私でもサクサク読めた。


一冊読み終わって、はて面白かったのか?と聞かれると、正直よく分からない。
面白いという感覚とは違う何かが、ぼんやりと心の片隅に残るような、夢を見て目が覚めたあとのような印象の残る本だと思いました。