読む人をイライラさせてしまう文章の特徴 | 伝わる・喜ばれる文章講座

伝わる・喜ばれる文章講座

どうすれば人に伝わって喜んでもらえる文章が書けるようになるのか?Webライターが文章のコツを書いていきます。

ちょっと言い方が悪いのですが、読んでいてイライラさせられる文章に出会ったことはありませんか?

 

以前の記事でも触れたように、文章を読むにはある程度のエネルギーを要します。

 

にも関わらず、せっかく時間を割いて読んでも「何が言いたいんだ?」「どうしてこんなに偉そうに書いているんだ?」などと感じてしまうと、人はイライラしてしまうのです。

 

 

読んでいてイライラする文章には、いくつかの特徴があります。

 

  • 誤字脱字や誤変換、表現の誤りが目立つ
  • 読点を多用するなどリズムが極端に悪い
  • 主張がブレていて何が言いたいのか分からない
  • 鼻につく表現を多用している
  • まるでポエムのように独りよがりに感じる

 

なぜこのような文章が生まれてしまうのでしょうか?

 

おそらく、原因としては「書くことに精一杯で読者をイメージできていない」からだと考えられます。

 

 

分かりやすい例として、勤務先の重役に読んでもらう報告書を書くときをイメージしてみてください。

 

誤字脱字や誤変換がないか、読点の使い方は適切か、何度も読み返して確認するのではないでしょうか。

 

自分の言いたいことが伝わるかどうか、人に読んでもらうなどしてチェックするかもしれません。

 

間違っても、報告書にうっかりポエムを書いてしまうようなことはあり得ないはずです。

 

 

文章の巧拙はともかく、重役に読んでいただく報告書であれば、最低減気をつけるべきことは自ずと分かってきます。

 

ところが、読んでもらう相手のことがイメージできていないと、つい「書くこと」で精一杯になってしまい、上に挙げたような欠点を残した文章ができあがってしまうのです。

 

 

とくに誤字脱字や誤変換については、書き手が自分の文章を読み返していないことがすぐにばれてしまいます。

 

誤変換は読み手にストレスを与え、余計なエネルギーを消耗させてしまいます。

 

 

たとえば、「当初立てた計画通りにいかない面もあったが、戦略としては友好だった」と書かれていたとします。

 

「友好」は「有効」の誤変換だと前後関係から分かるのですが、読者はいちど頭の中で「友好ではなくて、有効と言いたいのだな」と変換しなくてはなりません。

 

このプロセスはほんの数秒で処理されることかもしれませんが、読者としては一瞬思考が乱され、「友好」という言葉に視点を引き留められてしまいます。

 

そして、「何だよ、この書き手は誤変換がないかどうかの確認もしていないのか、きっと文章全体もいい加減な内容だろう」と感じてしまうのです。

 

 

読者にどう読まれるのかをイメージすることは、文章に責任を持つことにもつながります。

 

誰にどう読んでもらう文章なのか」をイメージしないまま書いていないか、ぜひ振り返ってみてください。