以前はじっくり落語を聞くことはなかったのですが

最近落語をじっくり聞いていて面白い事に気がつきました

 

「鼠穴」

弟は一文無しになり江戸の兄が商売で成功しているので

兄の所にお金を借りに行くが兄には三文しか貸してもらえず

弟は憤慨するも気を取り直し商売に身を入れる

 

10年後弟は蔵の経つほどの身代になり兄の所に

三文に利子の二文をつけて返しに行く

この日は風の強い日で弟は番頭に蔵の鼠の穴に目張りをするようにと

言って兄の所に出かける

 

兄は喜んでその夜はお酒を飲み枕を並べて寝た

夜更けに兄におこされ弟の住む所が火事とのことで

弟は急いで駆けつけると火野の海

 

弟は小さな店を開くが上手くいかず娘をつれて

兄の所にお金を借りに行くが貸してくれず

娘ととぼとぼと帰る道で娘が言った

「私を吉原に売ったらお金になるわ」と

「それは出来ない」と言いながらその足で吉原に行き

20両を手にする

 

その帰りスリに会いお金を取られてしまい

弟は嘆き悲しみ首をくくるが

 

独身の兄のケチ振り、弟はどこまでもついてない

娘のけなげさ

 

古典落語の名作とのことで何人もの落語家さんが

「鼠穴」を語っている

 

私は今落語家さんで一番人気の春風亭一之輔さんの

落語をじっくり聞き堪能しました

 

時代小説が好きな私にとってはこの人情噺は

何か小説にも通じるものがあるように思いました